新年のご挨拶が昨日のことのようなのに、「もう 6 月も終わり!?」と思う方もいるのではないでしょうか。
毎日は慌ただしく過ぎていくのが常ではありますが、一年の半分が過ぎるこのタイミングに、ちょっと立ち止まって“フィードバックデー”を作ってみてはいかがでしょうか。
これまでにお届けしてきた「使い方と事例」の記事でも、まずは気楽にメモすることからはじめようといったように、あらゆる情報を Evernote へ集約することをオススメしてきました。
しかし、ただ集めるだけではもったいない。そこで振り返りの時間を設けて、ストックしてきた情報を活用してみましょう。
「フィードバックノート」を作る
まずはフィードバックデーに向けて、新規のノートをひとつ作ります。この半年のことを思い返しながら、以下のように質問項目を立ててみましょう。
- 新年に立てた抱負はどれくらい達成できている?
- 2016 年になって新しく始めたことはなんだった?
- これから変えたい/やめたいと思っていることは?
- 自分の長所や短所はどんなところ?
- いま、仕事で詰まっていることは?
- いま、プライベートで悩んでいることは?
もちろん項目はこれに限らず、自分で自分の相談相手を作るように、好きなものを立ててください。質問にひとつずつ答えていくことで、半年間にあったことがさまざま浮かんでくるはずです。
かなしい気持ちになっても、だいじょうぶ。現状を把握したところで、ストックしてきた情報が生きていきます。
書き出した「キーワード」を検索してみよう
質問や答えから、現状持っている「悩み」や「伸ばしたい長所」などをキーワードにして、 Evernote のノートを検索をしてみましょう。
インターネットからクリップした記事、書き込んだメモ、写真で撮った文章まで、あらゆるソースからキーワードを探しだしてくれます。
フィードバックノートによって「自分が問題解決したいモード」になっている今こそ、ストックしてきた情報がなおさら自分ゴトとして捉えられることでしょう。
「あとで読む」と貯めておいた情報からも、思わぬヒントが得られるかもしれません。今の自分に役立つ情報に出会い、あらためて読み込んでみると、自分を助けるヒントになるかもしれません。
便利な「検索構文」が使えます
日常的にあらゆる情報をノートへ納めている場合には、目的の情報に出会いにくいかもしれません。そんな時は検索の仕方にひと工夫。便利な「検索構文」を活用することで、情報を絞った上で調べられるのです。
使い方は、検索ウィンドウにて、調べたいキーワードの前に下記のフレーズを入力するだけです。たとえば「any:生産性」といった具合です。
検索構文の詳細はこちらのページが詳しいですが、フィードバックノートでの振り返りでは、下記 4 点が重宝するでしょう。
any:
検索キーワードの「いずれか」を含むノートを検索します。たとえば「any: 生産性 効率化」なら「生産性」または「効率化」のどちらかを含む、すべてのノートが表示されます。似たような意味合いのフレーズを広めに調べる時に便利です。
resource:
音声や画像ファイルを含むノートを検索します。「resource:application/pdf」は PDF ファイル、「resource:image/jpeg」なら JPEG 画像、「resource:audio/*」だと音声ファイルが含まれたノートを表示できます。紙資料をデジタルデータ化したノートを探している時などに重宝するでしょう。
-intitle:
ノートの題名内に絞って検索できますが、そのキーワードを「含まない」ノートを表示するための検索構文です。「-intitle:新入社員」と入力した場合、題名に「新入社員」が含まれないノートを検索できます。たとえば、ビジネスマナーについて調べたいのに、新入社員向けのものではなく、もっとフォーマルなものを知りたい時などに、引っかかりそうなノートを省けて効率的です。
※頭の「マイナス(-)」を省くと、そのキーワードを「含む」ノートだけを検索できます。
source:
ノートを作成した環境を限定して検索します。「source:mobile.*」はモバイル端末アプリ、「source:web.clip」なら Web クリッパーから作成したノートだけを表示できます。「あのメモ、たしかスマートフォンで書いたはず……」と当たりを付けて調べる時にどうぞ。
作成年ごとのメモを見比べて変化を知る
また、検索構文で下記のように日付を指定すれば、 2016 年以降に作ったメモだけを見返せます。
・created:20160101
同じように「created:20150101」で検索すれば、 2015 年 1 月 1 日作成以降(つまり 2015 年以降)のノートが表示されます。
一覧を眺めているだけでも、興味関心や必要だと感じたことの移り変わりも把握できるでしょう。成長の証を感じられる瞬間かもしれません。
Evernote でのメモは「未来の自分」へのギフト
「メモしておきたい」「後で読みたい」と感じて残したノートたちは、今の自分にとってしっくりくる情報のこともあれば、いつか必要になるかもと思ったものかもしれません。
その「いつか」に、機会を設けてしっかり出会い直すのが、フィードバックデーの意義でもあります。
つまり、 Evernote は未来の自分へのギフトでもあるのです。あなただけの尽きないノートのページを、日々重ねていってみてはいかがでしょうか。
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