リオ視察中止へ…世論の批判招くと判断
東京都議会が8〜9月のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックで計画していた都議団の視察を、中止する方向で調整していることが分かった。都議会は舛添要一前知事の高額な海外出張費を議会で追及しており、計画通り実施すれば世論の批判を招きかねないと判断した。都議会関係者が明らかにした。
都議団のリオ視察については宿泊費の高騰などを受け、総経費が約6200万円の予算を大幅に上回る可能性が高くなった。これまでに民進党系会派が派遣の辞退や縮小を、都議会公明党が派遣の中止を検討していたが、都議会関係者によると都議会自民党も中止の意向を示しているという。
都議会は五輪とパラリンピックの開閉会式に合わせてリオを4回視察し、自民と公明、民進系2会派の計4会派の延べ27人が競技施設の運営やセキュリティー対策を調査する予定だった。
一方、2020年東京大会の参考にするためにリオ大会の運営を確認するのは重要との意見もあり、一部都議は自費での視察を検討しているという。【飯山太郎、柳澤一男】