金子智彦
2016年6月18日08時18分
埼玉新都市交通(ニューシャトル)で1983年の開業以来、運行を続けてきた車両が26日に「引退」する。小さくて真四角の形状から「マッチ箱」の愛称で親しまれてきた1000系。老朽化に伴い、沿線の発展を見守ってきた33年間の歴史に幕を下ろす。
ゴムタイヤで走るニューシャトルは大宮~内宿(伊奈町)の12・7キロを結ぶ。1000系は当初は白と赤色の塗装だったが、のちに黄色をベースに緑の帯が入った外観に変わった。また、車両前部の稲妻型のロゴは、現在の会社ロゴとは異なっており貴重だ。
1000系は全部で9編成が造られ、総走行距離は地球約438周分。年数の経過と共に部品の調達が難しくなり、安定輸送に影響を及ぼす恐れがあるとして引退が決まった。現在は1編成6両を残すのみだ。
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