こんにちは、Shinです。今日はあるTED Talkをご紹介したいと思います。
それがこちら。「Grit: The power of passion and perseverance」です。日本語だと、「Grit:情熱と忍耐の力」という感じでしょうか。
では、紹介していきましょう。
GRITとは?
Gritを辞書で引くと、こういう定義が見つかります。
1[集合的に] (機械などに入って害になる)小さな砂; (道路などにまく)あら砂.
a bit of grit 砂粒.
2《口語》 (困難にあってもくじけない)勇気,気概,闘志.
He has a lot of grit. 彼はとても勇気がある.(Weblioより引用)
これの2つ目の意味ですね。何があってもあきらめず、徹底的に戦い続ける資質がGritです。このGritについて研究してきた人の話が、このTED Talkになります。
私たち研究チームは、ウエストポイント陸軍士官学校に行き、どの士官候補生が陸軍訓練に残り、誰が中退するか予想しようとしました。全国スペリング・コンテストでは、どの子どもが競争でより勝ち残るか予想しようとしました。教育困難な地区で働く新米教師を調べて、どの教師が学年が終わるまで教えるのを続けていて、そのうち誰が生徒の学習成果をあげるのに最も成功するか考えました。民間企業とも提携して調べました。どの販売員が仕事を続け、そして誰が一番お金を稼ぐか。
こうした様々な状況において、ある一つの特徴が大きく成功を左右していました。それは社会的知性ではありません。ルックスでも 身体的健康でもIQでもありませんでした。やり抜く力(GRIT)です。
この世の中にはいろいろな仕事がありますが、いったいどの要素がそれらの成功を導くのか調査した結果、「GRIT」こそがそれであるという結論になったとのこと。
すごい人は、みんなGRITを持っている
これ、ぼくの実体験としてもそうなのです。
メチャクチャお世話になっている会社の上司、起業してガンガン稼ぎまくっている大学時代の同期、ブログで稼ぎまくっている方々、などなど見てみると火を見るより明らかです。
どんなことからも貪欲に知識を吸収し、普通ならあきらめてしまうような状況も必死に打開策を見つけて最終的に乗り越え、他の人とは段違いの成果を出し続ける。いわゆる「うまくいっている人」というのは、絶対にあきらめない力 = GRITを持っているという調査結果は、個人的にも非常に納得できるところです。
どうすればGRITを鍛えられる?
そうなると、「どうすればGRITを鍛えられるんだ!」というところが知りたくなってきますね。TED Talkから引用してみましょう。
私にとってやり抜く力について最もショックだったのはやり抜く力を育てることについて、私たちも科学もほとんど知らないことです。
毎日親御さんや先生に聞かれます。「子どものやり抜く力をどう育てるか?学習意欲をどう教えるか?どうやって長い間モチベーションを保たせさせるか?」正直なところ分かりません(笑)。
分かっているのは才能とやり抜く力は違うことです。私たちのデータがはっきり示す通り、才能があっても純粋に最後まで決めた事をやり抜けない人たちがたくさんいます。事実、データによればやり抜く力は才能の高さとは通常関係ない、むしろ反比例さえするのです。
これまで聞いた中で、子どものやり抜く力を育てるのに一番よいのは「成長思考」と呼ばれるものです。スタンフォード大学のキャロル・ドウェックが見出したもので、「成長思考とは学習する能力は固定しておらず努力によって変えられると信じること」です。
「成長思考がよさそうだ」ということはなんとなくわかっているが、明確な結論は出ていないとのこと。これだといつもと同じように、「うまく行っているヤツは育ちが良いんだ」「弱者は弱者のままなんだ、もっと社会上のセーフティネットを充実させろ」みたいな何の意味もない議論になってしまいます。それはイヤだ。
GRITを鍛えるコツを考えてみる
最近勘違いされている気がするのですが、ぼくは初期パラメータはだいぶ低いタイプです。身体も気も弱く、意志薄弱で頭の回転もよろしくない。勉強でもスポーツでも下から数えたほうが早く、もちろん女の子にモテたりもしない。強いか弱いかでいえば、完全に「弱い側」です。ほんの一時期ですが、ベッドから脱出することができなかったこともありました。
ですが、今はそれなりに幸せな生活を送ることができていて、それはやはりGritをじわじわと鍛え続けることができたおかげなのかなと感じています。特に何らかの科学的根拠に基づいているわけではないですが、その経験からGritを鍛えるためのコツをいくつか羅列してみようかと思います。
ハンパなく悔しい想いをする、そしてそれを絶対に忘れない
いきなりネガティブであれですが、「恨み」の力はとても強力です。
- お前がそんな高校にいけるはずがない
- お前がそんな大学にいけるはずがない
- お前が就職活動でうまくいくはずがない
- お前が昇進できるはずがない
- お前がクライアントの前でしゃべるなんか100年早い
- お前が彼女なんか作れるはずがない
そういう声をぼくは受け続けてきました。残念ながら、その時点ではそういう嘲笑を受けてもしょうがないスペックしかなかったため、「そうですよねー」といいながらニヤニヤしているしかありませんでした。
しかし、腹の底で思うことはいつも同じ、「絶対見返してやるからちょっとだけ待ってろよ」です。
サボりたくなったとき、諦めたくなったとき、ぼくはいつも嘲笑の声を思い浮かべ続けました。「ここで諦めたらあいつらを見返せない」、そう思うとサボりたくなる気持ちはいつの間にか消えていきました。
一部の人を見返すことはできましたが、まだまだです。もっともっといろんなことを手に入れて、もっと多くの人を見返してやりたい、素直にそう思います。
夢中になり続ける工夫をする
先ほどのブラックTipsとともに、もう少しホワイトなやり方も有用です。やっていることについてリソースを集中投入し、少々の好き嫌いなど吹き飛ばす勢いで没入することです。
ただ、大体の人はこの最も基本的なことが出来ていません。うまくいってる人が「これがいいよ」と言ったらそっちに飛びつき、「あっちがいいよ」と言ったら別の方法に飛びつく、そんなことの繰り返しです。
もちろん気持ちは分かります。ぼくだって、もしできるのであれば労力がいらずすぐにうまくいく方法でやっていきたい。でも、断言しますがそんな都合のいい方法は無いのです。まずは徹底的にリソースを注ぎ込むこと。その先にのみ、勝機があります。どの分野でも徹底的に続けた人が最後に笑うのです。
特に大した経験もスキルもないぼくたちは、まずは「どうしようもなくつまらない仕事」から始めないといけません。誰でもできる、単純な労働です。でも、みんなスタートはそこからなのです。そこを受け入れた上で、ぼくたちは「仕事を好きになる力」を徹底的につけなければいけません。
コンサルティングファームに入っても、最初から面白い仕事ができるわけではありません。既存のデータをエクセルにまとめなおしたり、議事録を取ったり、先輩が作ったパワーポイントの地道な修正をしたり、そんなところから始まります。そういう仕事をどう捉えるかで、その後の成長速度が決まります。
ダメな例としては、「おれはこんなことするためにコンサルタントになったわけじゃない」「もっと楽しい仕事をしたいのに、上司は何もわかってないな」という態度をとることです。そのような心持ちでした仕事は、品質にも明確に反映されます。言われたことをただやっただけのやらされ仕事になってしまい、ミスも多発する。深く考えることもされていない。その結果として、上司はどう思うか。「こいつはこの程度の仕事もできないんだな。もっと単純な仕事を振るしかないか」です。結果、ますますつまらない仕事を振られるようになり、どんどん腐っていく悪循環に陥ります。
徹底的に仕事を好きになる姿勢を取るとどうなるでしょうか。「この会議ってどういう意味があるんだろう?」「この資料の背景を考えると、こういうメッセージの資料を新規で付け加えたほうがいいんじゃないか」などなど、一見つまらない仕事でも、いくらでも付加価値をつけられることに気がつきます。そうした結果、いわれたこと以上のパフォーマンスを出せるようになり、上司は「こいつにならもっといろいろ任せられるな」と考え、"本当に面白い仕事"を得ることができます。そうすると、「経験」「スキル」というものがどんどん自分の中に蓄積され、いつの間にか「好きな仕事をする権利」を得ることができるわけです。
GRITは生まれつきではない、鍛えられる資質
多かれ少なかれ、諦めずに戦い続ける力はどんなものにでも適用できる法則だということはほぼ明らかです。GRITを鍛える方法はまだ明らかにはなっていませんが、ぼくはそれが生まれつきのものではないと信じたい。そして、GRITを一生涯を通じて鍛え続け、少しでも社会にいい影響を残していきたいと思います。
下記の本はGRIT的視点で書かれていて、非常にオススメです。