「ルールなめてはだめ」裁判長が説諭
脱税で有罪判決…東京地裁
東京都内の葬儀会社を巡る脱税事件で法人税法違反に問われた2社の実質経営者、津田覚(さとる)被告(65)に対して東京地裁は9日、懲役1年6月、執行猶予4年、罰金1700万円(求刑・懲役1年6月、罰金2000万円)の判決を言い渡した。
津田被告は、「なめんなよ」のキャッチフレーズで1980年代にヒットしたキャラクター「なめ猫」の仕掛け人。駒田秀和裁判長は言い渡し後、「才覚があっても守るべきルールがあり、ビジネスマンとして失格です。ルールをなめてはいけません」と説諭した。
判決によると、津田被告は葬儀会社2社で3年分の所得を隠し、法人税計約1億1000万円を免れた。津田被告は控訴する方針という。【近松仁太郎】