どうも、Toshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回はルネサンス期三大巨匠の1人、ラファエロを紹介します。
ラファエロ・サンティ
ラファエロ・サンティ(1483‐1520年)は盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家です。一般的にはラファエロと呼ばれていますが、ラファエルなど表記が異なる場合が多々あります。一応ここではラファエロで統一します。
1483年、イタリアのウルビーノ公告(現在のイタリア、マルケ州北部)に生まれます。父は宮廷画家でした。ラファエロが8歳の時に母親が死去、父親も11歳の時に亡くなっており、父方の伯父に引き取られます。ラファエロは小さい頃から芸術の才能を見せており、宮廷画家の父の仕事を手助けにもなっていたらしいです。
ラファエロが8歳の時、画家ペルジーノのアトリエに入門(年齢は諸説あり)、ペルジーノの助手として多くの作品を手がけました。ペルジーノの下で修行している時から画家としての才能は傑出しており、若くしてフィレンツェで独立します。
その後高い技術が評価され、教皇ユリウス2世からローマに呼ばれ、25歳から死去する37歳まで暮らしました。
同時代の人物としてレオナルド・ダ・ヴィンチが有名です。日本ではダ・ヴィンチが芸術界のトップのようなイメージが強いですが、実際にはラファエロの方が「偉かった」(語弊のある言い方ではありますが)のです。ラファエロの作品は19世紀中頃のラファエル前派の誕生まで芸術の基礎とされていました(ラファエル前派はラファエロ以前に戻ろうという主張のもと結成された)。
作品紹介
聖母の結婚
ラファエロ初期の作品。ラファエロ21歳の時、当時の権力者から依頼により制作されました。ラファエロは絵の技術が高いだけでなく、しゃべりも得意だったため、権力者とも仲が良かったようです。またラファエロはイケメンだったことでも有名で、結構モテたとか。本作は聖書に記される有名な『聖母の結婚』を主題としたもの。
大公の聖母
聖母マリアと幼子イエスを描いた作品です。スフマート(ぼかし技法)が使われており、レオナルド・ダ・ヴィンチからの強い影響が伺えます。
美しき女庭師
聖母子と幼子ヨハネが描かれた作品です。先ほどの作品もそうですが、ラファエロは聖母子に関する作品をかなり多く残しています。先ほどの作品ではレオナルド・ダ・ヴィンチからの影響が伺えますが、こちらの作品ではミケランジェロからの影響が伺えます。
アテネの学堂
ラファエロの作品の中ではおそらく最も有名な作品だと思います。哲学に関するサイトでよくこの作品がサムネイル画像として使われていますね。中央にいる2人のうち、左がプラトン(イデア論で有名な哲学者、ソクラテスの弟子)、右がアリストテレスだと考えられています。またこの2人はレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロをモデルにされているのではないか、という説もあります。ちなみに右側の隅っこの方にラファエロ自身が描かれています。当時における自身の実力を十分に理解していたのでしょう。
サン・シストの聖母
ラファエロの代表作です。中央に幼子イエスを抱きかかえる聖母マリア、左に聖シクストゥス、右に聖バルバラが描かれています。画面下にはひじを付いて上を眺めている天使たちがいます。雑誌などではよく下の天使たちが切り抜かれて紹介されています。この天使のグッズも販売されていますね。
スライドショーも作ったので良かったら見てみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
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