MDBsパンフレット(2014年版)
CONTENTS: 表紙 | はじめに | MDBs(国際開発金融機関)と日本 | 地域開発金融機関の域内加盟国分布図 | 世界銀行グループ | アジア開発銀行 | 米州開発銀行 | アフリカ開発銀行 | 欧州復興開発銀行 | 国際開発金融機関の一覧表 | MDBsで活躍する日本人職員 | MDBsでのキャリアを志す皆さんへ | 問い合わせ
MDBsと日本■
日本は、MDBsの有する途上国支援の長所を活かしつつ、責任ある国際社会の一員として、MDBsの活動に積極的に貢献しています。
日本は、MDBsの主要株主として、MDBsが行う融資等の業務や組織運営等について積極的に参画し、これらMDBsの施策に日本のODA政策、開発の理念を適切に反映させています。
MDBsは豊富な経験や最先端の専門的知識を持った人材を数多く有するとともに、広範な情報網を活用し現地の支援ニーズを的確に把握することで効果的な援助を行える長所を有し、最近ではドナー協調が進むなか、政策対話・援助調整の役割も担っています。
日本は、JICAやJBICがMDBsとの協調・連携を進め、MDBsの長所を我が国の開発援助に活用することで、支援の効果を上げることが期待できます。
例えば最近でも、ミャンマーの国際社会への復帰を促進する観点から、世銀やADBと密接に連携して、同国が抱える延滞債務問題について、包括的な解決を図ったところです。今後もこうした連携を維持・強化していきます。
日本の国際貢献のあり方として、途上国への知的協力等の一層の貢献が求められています。こうした要望に応えるべく、我がMDBsによる研究活動の支援を通じて、開発に対する日本・アジの経験や考え方を世界に発信しています。例えば世界銀行が行う、開発分野の学術研究において、世銀の担当部局と日本の研究者との連携を進め、日本の知見をインプットしており、そうした成果は世界開発報告(World Development Report)として世界中で共有されています。この他、アジア開発銀行(ADB)においては、我が国からの支援を受け、東京に研究・研修施設である「アジア開発銀行研究所」を設立し、研修プログラムの実施によって、ADBがもつ開発の知識と経験を途上国に広めており、途上国の開発事業に携わる機関や組織の運営能力の向上に寄与しています。
日本人職員はMDBsの様々な分野で活動しています。例えば、世界銀行グループの、多国間投資保証機関(MIGA)の長官として本田桂子氏、地球環境ファシリティ(GEF)のCEOとして石井菜穂子氏、また、ADBについては、中尾武彦氏が総裁を務めています。
その他多くの日本人が幹部・専門職員として活躍しています。
日本は、より多くの熱意のある日本人職員の採用を各MDBに強く働きかけており、各MDBもリクルート・ミッションの我が国への派遣等、その声に応えているところです。各MDBからは日本人に期待する声が寄せられており(P.22-23に各MDB人事担当者からのメッセージを掲載しています)、MDBsで働くことに関心をお持ちの方は、ぜひ各MDBの窓口にお問い合わせ下さい(各MDBの連絡先等については、裏表紙をご参照ください)。
MDBsは、各国からの出資金に基づく融資に加え、主要国からの拠出金によるグラントの支援も行い、融資による支援を補完しています。日本も、世界銀行をはじめとする各MDBに設立された日本信託基金に資金拠出を行い、融資にはなじまない小規模の貧困削減プロジェクトや、途上国政府やNGOなどの能力構築などを支援しています。
「日本政府と世界銀行の保健共同研究」を総括し、開発途上国等のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の課題と経験を共有するため、東京で閣僚級会合を開催しました。各国の保健指導者等をはじめとする約200名の参加を得て、UHCの実現または持続に向けた活発な議論が展開されるとともに、各国の指導者がUHCの政策の立案・実行にあたり有効となる提言や日本のUHC経験に基づく特に重要な教訓を「主要政策メッセージ」として取りまとめました。
写真提供:Ken Katsurayama / World Bank
2014年2月、日本政府は世界銀行とともに、途上国の防災への取組みを後押しする「日本-世界銀行防災共同プログラム」を開始しました。当プログラムは、あらゆる開発案件に防災の視点を取り入れることを目指し、日本の防災知識や経験を各地の防災ニーズと結びつけ、日本の知見を活かした防災技術協力を行うものです。当プログラムの中核を担う機関として、世界各地の防災拠点を結び、日本の知見を発信する「世界銀行東京防災ハブ」が世銀東京事務所に設置されています。
写真提供:World Bank
米州開発銀行(IDB)は、2013年11月、日本と中南米カリブ地域の貿易・投資の拡大やビジネスパートナーシップの強化に向けた相互理解の促進を目的に、日本−ラ米ビジネスフォーラムを開催しました。日本、ラ米の官民の代表者が集まり、両地域の貿易・投資機会の拡大やインフラ、エネルギー、環境等の協力分野について意見交換がなされました。
また、本フォーラムのため来日したIDBのルイス・アルベルト・モレノ総裁は、安倍総理と会談し、日本とラ米地域の更なる関係強化について意見交換を行いました。
写真提供:IDB
2013年6月1〜3日、横浜で第五回アフリカ開発会議(TICADV)が開催され、アフリカ51カ国を始め、国際機関、NGO等から4,500名以上が参加しました。「躍動するアフリカと手を携えて」を基本メッセージとし、主要テーマの「強固で持続可能な経済」、「包摂的で強靱な社会」、「平和と安定」に沿って、今後のアフリカ開発の方向性について活発な議論が行われ、成果物として「横浜宣言2013」と「横浜行動計画2013-2017」が発出されました。
写真提供:外務省