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 5日に行われたペルー大統領選の決選投票は、開票開始から丸1日以上が経った6日夜の時点でも勝敗が決まらない大接戦になっている。選管の中間発表では、クチンスキー元首相(77)がフジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏(41)をわずかにリードしているが、その差は1ポイント未満だ。

 開票率94・9%の時点でクチンスキー氏の得票率は50・2%、ケイコ氏は49・8%。6日夜の時点で、両候補から勝利宣言や敗北の言葉はない。

 地元有力紙コメルシオによると、フジモリ元大統領が初当選した1990年以降、決選投票がこれほど接戦になるのは初めて。過去3回の大統領選の決選投票で、勝者と敗者の差は2001年が7ポイント、06年が5ポイントで、ケイコ氏がウマラ現大統領に敗れた前回11年は3ポイントだった。

 大接戦になった理由として同紙は、左派候補の出馬などで選挙の争点が明確だった以前の選挙に比べ、共に中道右派のクチンスキー氏とケイコ氏には政策的な相違がほとんどない点を指摘。事実上の争点は、かつての「フジモリ政治」の功罪の評価に絞られているとしている。(リマ=田村剛)