ベーカー・ヒューズ（ティッカーシンボル：BHI）は石油の探索・生産に必要なハードウェアならびにソフトウェアを作っているメーカーです。

同社は1987年にベーカー・インターナショナルとヒューズ・ツールが合併して出来た企業です。

2014年11月にハリバートン（ティッカーシンボル：HAL）と合併することに合意したのですが、これは独禁法の見地から阻止されました。その結果としてハリバートンはベーカー・ヒューズに違約金30億ドルを支払うことになります。

ベーカー・ヒューズはこの代金のうち少なくとも10億ドルを自社株の買戻しに充てます。また同社は事実上、無借金経営になります。

ベーカー・ヒューズはドリルビット、潤滑油、フラッキング・プラグなどの機器や消耗品を提供しているほか、ワイヤライン・サービス、コンプリーション・サービスなどを提供しています。

下は同社の製品のひとつで、破砕法により地中に亀裂を入れる際、爆破区間を区切る際に使用するフラッキング・プラグ製品の解説動画です。使用後、ナノテクノロジーによりプラグが自動的に消滅する様子が描かれています。



上の動画からもわかるようにベーカー・ヒューズの製品は数々の先端技術ならびにノウハウに支えられており、「ここでしか手に入らない」ユニークな製品が多いです。

同社は全世界の石油会社にドリルビットなどの消耗の激しいツールを提供している関係で、幅広いセールス兼サービス網があります。世界の顧客の動きを、常に把握し、遅延なく消耗品を提供するわけです。

その関係で同社の「ベーカー・ヒューズ・ロータリー・リグカウント」と呼ばれる、稼働リグ数のレポートは業界関係者に注目されています。

別の言い方をすれば、そのリグカウントが上向いて来れば、同社の株価も騰がるというわけです。

さて、問題のリグカウントですが、落ち込みの激しかった北米オイルリグカウント（＝シェール・オイルの開発に敏感です）が、いよいよ底打ちした様相を呈しています。

つまりセオリー通りなら、ベーカー・ヒューズは「買い」というわけです。

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