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 ウクライナ保安局(SBU)は6日、親ロシア派武装勢力が事実上支配するウクライナ東部で大量の武器を入手し、10日からサッカーの欧州選手権が開かれるフランス国内で大規模なテロを計画していたとして仏国籍の男(25)を逮捕したと発表した。

 SBUは、男がイスラム教やユダヤ教の礼拝所、税務関係施設を対象に15のテロ計画を持っていたとしている。調べに対し、移民政策や同国内でのイスラム教の広がりをめぐってフランス政府を批判しているという。

 SBUによると、男は5月21日に武器を積んだ車で対ポーランド国境を越えようとしたところを逮捕された。義勇兵を装ってカラシニコフ銃5丁と5千以上の銃弾、対戦車手投げ弾、TNT爆薬125キロなどを購入したという。ウクライナ当局は男が昨年12月から東部の武装勢力関係者と接触しているのを察知し、行動を追っていたとしている。

 サッカーの欧州選手権は10日から7月10日まで仏国内10都市で開催される。(ウィーン=喜田尚)

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