タイトルの通りなんですが、6/1にFacebookが”DeepText”を発表しました。
なんと1秒間に1000件の投稿を解析し、人間に近い正確さで理解ができるというクレイジースペック。すでに20ヶ国語以上の言語に対応しているそうです。
これって色々やばいことなんじゃないか?と思うので、ちょっとまとめてみます。
ぶっちゃけ自然言語のデータ量でいえば、Facebookに敵う企業ってほぼありません。
40万件の新規投稿と12万5000件の公開記事へのコメントが、毎分Facebookでシェアされてるわけですからね。
その大量にあるデータを元に高速で学習ができるDeepTextは、恐らくすぐに「最も賢いテキスト理解エンジン」になる可能性があるってことですよね。
また、当然各国の言語にも対応しているので、言語対応の幅広さも大きな強みになるはず。
スラングや慣用表現の混じったユーザーのリアルな声に、生まれたばかりの「新しい言葉」も学習・理解可能。
ちょっとドキドキします。
今回の例はテキストですが、ようはテキスト化できてしまえばいいので、
音声 → 音声認識してテキスト化 → DeepTextで内容を理解
といった拡張も割とカンタンにできそう。
あちらこちらでbotがどんどん公開されていますが、みなさん困っているのが「メッセージのコンテキストを理解する」という点。
もちろん「文章の中身を理解する」というツールって他にもあったりするんですが、正直実用のレベルにはまだ至っていない…というのが一般的な見方だと思います。
DeepTextのAPI解放の予定などは全然情報入ってきてないですが、もしAPIが解放されれば、その課題が一気に解決されるかもしれません。
すでに一部のMessengerアプリ上で動いているようですが、本格的にbotと連携できるようになると相当やばいことになりそうです。
もしかしたらvivみたいに複雑なテキスト内容を理解できるサービスも、個人レベルで制作できる日も遠くない…のかもしれません。
Facebookは中長期計画の中で「人工知能を利用して中核的なエコシステムを強化する」ということを明言しています。今回の発表もその一部と捉えることができますね。
DeepTextはまずは
といった形で使われるようですが、将来的には
といった計画があるようです。
自分のタイムラインに不要な情報がどんどん消えていき、ほしいと思った情報だけが表示される…そんな日もそんなに遠くないのかもしれません。
公開されたばっかりでわからない点も多いですが、引き続き情報追っていきます!