依然見つからず 写真を公開 北海道
北海道七飯町東大沼の山林で行方不明になっている北斗市追分4の同市立浜分小2年、田野岡大和さん(7)の捜索は30日、道警や消防など約130人態勢で範囲を広げて実施されたが見つからなかった。遺留品などの手掛かりもなかった。31日朝に再開する。
道警などはヘリコプター2機を投入。七飯町職員のほか、近くの牧場の関係者が馬を使って捜索に参加した。道警は行方不明となった当日の大和さんの写真を公開した。
道警函館中央署によると、大和さんは28日午後5時ごろ、一家4人で鹿部町の公園から車で帰宅途中、七飯町の林道沿いの山林に1人で降ろされた。父親(44)は車で数百メートル走った後、歩いて約5分後に現場に戻ったと説明しているという。家族は、山菜採りの途中ではぐれたと説明していたが、その後父親が「公園で人や車に石を投げつけたため、しつけの意味で置き去りにした」と話したという。
大和さんの祖母の兄に当たるという松前町の男性(75)は「雨宿りでどこかの物置にでもいてくれればいいんだが。人けもなく心細いだろうに」と心配そうに話した。【遠藤修平】