TwitterとFacebookのエンゲージメント率計算方法を知ろう!
SNSを運用する上で注目すべきポイントはいくつかありますが、そのひとつが「エンゲージメント率」です。エンゲージメント率を把握することは、ユーザーとの関係性を理解するためには欠かせません。
今回は、TwitterとFacebookそれぞれのエンゲージメント率の計算方法について解説します。
それぞれ注目しているポイントが異なるため計算方法も異なります。
特にSNS担当者の方は、ぜひ本記事を参考にマスターしておきましょう。
また、それぞれのエンゲージメント率の計算方法から考えられる運用方針の違いについても合わせて解説しています。
今後のSNS運用の参考にしてみてはいかがでしょうか。
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エンゲージメント率とは
エンゲージメント率とは、FacebookをはじめとしたSNSにおいて、ユーザーが投稿に対して反応を示した割合を示す値です。
エンゲージメントは「企業やブランド、商品、サービスなどに対してユーザーが愛着を持っている状態」を意味しますので、エンゲージメント率はマーケティングの指標のひとつとして使用されます。
エンゲージメント率が高ければ高いほどユーザーの愛着度が高いと言えます。
投稿内容や時期などによってひとつひとつの投稿に対する閲覧数が大幅に変動したとしても、エンゲージメント率を高く保てていれば、ファンは安定して支持していると判断する材料のひとつとなります。
逆に、閲覧数が多くてもエンゲージメント率が低い場合は、ファンは少ないと考えられます。
Twitterのエンゲージメント率の計算方法
Twitterでは、エンゲージメント率はエンゲージメントの数をインプレッションの合計数で割って算出すると定義されています。
エンゲージメントとしてカウントされるアクションは、クリック・リツイート・返信・フォロー・いいねの5種類です。
アクションを行った人数ではなく、アクションの総数で計算されます。
また、インプレッションの合計数は「総数」を指します。
ユニーク数では同じユーザーが同じツイートを3回した場合でも「1」とカウントされますが、総数では「3」とカウントされます。
同じユーザーが同じツイートに対して何度もアクションをすると、エンゲージメントは低下しやすくなるということです。
Twitterでのエンゲージメント率=アクションの総数/総数
Facebookのエンゲージメント率の計算方法
Facebookでは、エンゲージメント率は投稿がリーチし、投稿にアクションをした人数と定義されています。
エンゲージメントとしてカウントされるアクションは、いいね!・コメント・シェア・クリックの4種類です。
いいね!やコメント、シェアをすると友達から見えてしまうため、特に密かな趣味の情報などはクリックするのみにとどまる人も少なくありません。
こういったユーザーと投稿の間にはエンゲージメントが生まれていると言えるため、クリックについてもアクションのひとつとして計算されます。
また、アクションをした人数はユニークユーザーの数値を指します。
投稿に対してアクションをした人数の割合を算出しますので、総数ではなくユニークユーザー数を使用して計算した方が正確な数値を算出することができます。
Facebookのエンゲージメント率=アクションを行った人数/投稿がリーチした人数
FacebookとTwitterでの運用方針の違い
エンゲージメント率の計算方法の違いから、FacebookとTwitterとでは運用方針を変えていく必要があると分かります。
Facebookではエッジランクというアルゴリズムが採用されているため、投稿内容が表示されるリーチユーザーがある程度限定されます。
エッジランクの詳細は明確にされてはいませんが、大きく影響を与えるとされる3要素については明らかになっていています。
詳しくは、ferret内の以下の記事を参考にしてください。
より効果的に運用するために!Facebookページでの「リーチ」を理解しよう
このようにFacebookでは、少しでも多くのユーザーに情報を届けるためには綿密に設定された運用が必要となってきます。
一方、Twitterではタイムラインにツイートがリアルタイムで流れます*。
そのため、少しでも多くのユーザーにリツイートしてもらい、認知度を上げていく運用をしていく必要があります。
情報を届けたいユーザーを想定してツイートすることも重要ですが、特にTwitterではユーザー全体に少しでも多くの情報を届けることが重要と言えます。
*2016年2月10日に、大切なツイートを見逃さないように「重要な新着ツイートをトップに表示」という機能が追加されました。
(参考:大切なツイートを見逃さないように:選択できる新しいタイムライン機能 | Twitter Blogs)
どのようなツイートが「大切なツイート」として認識されるのかは明らかになっていませんが、Twitterでは広告運用のために年齢・選別・地域などをターゲティングしていますので、このあたりの情報からなにかしらのアルゴリズムが働いている可能性はあります。
(参考:【総まとめ】Twitter広告で配信可能な主要ターゲティング9選|ferret)
「重要な新着ツイートをトップに表示」という機能は、ユーザーの好みによって設定でオン/オフを切り替えることができますので、ここではこの機能を利用しない従来の使用方法を想定して解説しています。
まとめ
ユーザーの関心度が数値化されるため、評価や分析の対象として便利なエンゲージメント率。
しかし、例えば「いいね!」が100ついたとしてもその動機はユーザーひとりひとりによって異なります。
エンゲージメント率を正しく数値化することはもちろん重要ですが、単純に数値だけで判断するのではなく、どのタイミングでどのようなアクションがあったのか、数値以外のユーザー行動にも着目することを忘れないようにしましょう。
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