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ホーサクっ

独身アラフォーを楽しむブログ

もしかして非正規ミドル問題って、悩んでもしょうがないんじゃないの?俺はまだ本気出してないだけ!!

考えたこと

40代で正社員の職を失ったがまた正社員になりたい。でも、正社員の働き方が全てなのかな?とネット社会時代にいろんな可能性あるでしょって話。

 

企業に雇われている35~44歳は約1330万人いるが、このうち390万人(約3割)が非正規で、全体の2割をしめるという。(国の労働力調査15年7~9月)

つまり、男性労働力者の5人に1人は派遣、パート、アルバイト等の非正規雇用なのだ。この傾向は今後もつづく。なぜなら、40代が非正規から正社員になれる確率は10%以下だということに加え、厚生労働省が1月末、正社員への転換や待遇、改善を支援する包括的な計画を国民にしめしたが、それは主に若者向けでミドル向けのものは乏しいからだ。(朝日新聞)

 

嫌な時代になりましたね。働く意欲はあるのに、正社員になれないなんて、おかしな時代ですよね。本当、正社員になれないくらいなら、今までがんばって貯めた貯金をおろして海外旅行や趣味にパーっと使って、そのあと色々考えればいいやーっなんて自暴自棄になっちゃいそうですよね。あんなに会社につくしてきたのにリストラとかって、もう・・・・・・ね。

 

正社員にこだわりすぎていませんか?

 

こちらはそもそも正社員なんて考えてない、自分から会社をやめて漫画家になる!と完全に開き直っているシズオが宣言するシーン。 

 『俺はまだ本気だしてないだけ』小学館(全5巻)

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「見つけちゃったよね。俺の生き方っ、つーもんを!!」

(あらすじ)会社員だった大黒シズオは、40歳にして漫画家を目指すべく突然会社を辞めてしまう。父親からは毎朝、説教され、幼なじみのサラリーマンに飲み代をたかりながらも心配され、17歳の娘から温かく見守られながら、マンガを書き、バイトと、テレビゲームの日々。そんなシズオが漫画家になる夢をつかむことができるのか? といった内容です。

 

いきなりマンガのワンシーンンをぶちこんでしまいましたが、僕が言いたいのは、非正規雇用が10%しか正社員になれない時代に、正社員採用にこだわり続けて自分を追い詰める必要ないんじゃないかということ。それなら、シズオのようにフリーターをしながら昔やりたかった夢を追い求める、そんなロマンのある生き方をしてもいいんじゃないかっということです。

 

シズオのキメ台詞は「俺はまだ本気出してないだけ」という本当にグータラ男です。読んでいるこっちがハラハラさせられっぱなしの主人公です。漫画家になる!と言いながら、延々とサッカーゲームをしたり、少年野球の偽監督をしたり、本当に適当に生きています。しかし、シズオのいいところは暗さがないところ。まあ、いい意味でおバカなんでしょうね。悩む、という言葉は彼の辞書にはありません。見習いたいものです。

 

 

それでもやっぱり俺はまじめだから正社員の方がいいよ、の方

 

それならここで、正社員のメリットとデメリットをあげてみましょう。正社員=○、非正規=×と、最初から決めつけていませんか。どんな薬にも副作用があるように、ものごとには長所と短所があります。正社員が必ずしも、いいというわけでは、実はないんです。正社員としてやっていくには、コミュニケーションスキル、ストレス耐性、時間というたくさんのコストがかかっています。それぞれ6つあげるので見てみてください。

 

○正社員のメリット

・長期間安定して働ける

・様々な手当など支給される(福利厚生)

・賞与(ボーナス)が支給される

・社会保険、厚生年金保険に加入できる

・社会的な信用がある

・確定申告の必要がない

 

×正社員のデメリット

・残業、休日出勤に応じなければならない

・移動、転勤に応じなければならない

・会社の業績に左右される

・人間関係が面倒

・やりたい仕事、得意な仕事ができない

・責任が重い

 

どうですか?正社員のメリットとデメリットを改めて書き出してみると、結局「雇用の安定感」になるのです。自分ではどうしようもない外的要因である転勤や業績悪化によるリストラ、複雑な人間関係、やりたくもない仕事、プロジェクトを達成しないといけない重圧などストレスまみれの生活です。だからといって今、正社員の人に非正規の方が楽だから、フリーターになった方がいいですよっ、なんてことは言っていません。

 

僕が言いたいのは、人間、いいときもあれば悪いときもある、たまたま、正社員でずっと定年まで働ける人がいて、あなたは、たまたま非正規なってしまった。人生なんて運が左右する部分もけっこうあります。そこであまり深刻に悩まないんでほしいんです。正社員じゃないとダメだ!それ以外は絶対にダメだ!派遣やフリーターで生きるくらいなら、・・・・・・だ方がマシ!

 

ちょっとまてーーー!

 

ここです。僕はこの一言が言いたいがために、このエントリーを書きました、ここまで長々と。今いる会社で正社員からドロップアウトしないために、必死に長時間労働や、頻繁な転勤を我慢している人。複雑な人間関係に心身ともに疲弊している人。養わなくちゃいけない家族がいるのにリストラになってもう目の前が真っ暗で、どうしたらいいか八方ふさがりだと思い込んでいる人。なにがあっても早まるな!ってことです。完璧な絶望など存在しないのです。

 

今の日本社会は、格差社会と言われ、年収200万以下の時代になっています。この年収は生活費を差っぴいたら、ほとんど雀の涙くらいしか残らないような恐ろしい時代です。それでも僕たちは日本に生まれたというだけで、恵まれています。アフリカでは何人もの子どもが毎日餓死し、フィリピンのスラムの子供たちは暑くて臭いゴミ山で一日中働いてその日やっとしのぐという生活をしています。餓死するということは少なくとも現代の日本では、決してありません。だから、どうか、変なことを考えることだけはやめてください。思考停止になるのも分かりますが。

 

派遣でいいじゃないですか。フリーターでもいいじゃないですか。残業がない分、時間はたくさんありますよね。これを読んでくれているってことはネットが見れる環境にあるっていうことですよね。それなら、ブログやアフィリエイトなんか始めてみたらどうですか? 一度、社会人経験を積んだあなたなら、お小遣い程度の額ならがんばれば稼げると思いますよ。今の若い人は大学を卒業しても会社に属さないで、プロのブロガーとしてやっていく!という勇気ある決断をする人がたくさん出てきています。

 

僕は、収益化とかは難しそうなのでやらないんですが、今はブログやアフィリエイトだけで食べているプロの方もいらっしゃるようです。何しろ、お金がかからず始められるので、本当におすすめです。いろいろと考えるのはめんどくせーって人は、日記ブログでグチをだらだら書いてもいいと思います。そういうの好きな人多いですからね。そうやって少しずつ、固まっていた思考をほぐしていくことが、何より大切だと思います。

 

正社員じゃないとダメって焦るまじめな人と「夢」を追うことにしたふまじめな人。もし、正社員になれなかったとしてもフリーターで毎日、かつかつの生活だとしても「夢」をかなえられる、もしくは追える人生っていうのは、最終的に「正社員として消耗しきる」人生より幸せなんじゃないかなぁと思うのです。なげいてばかりいても仕方ないので、時代の変化に逆わらずしなやかに生きたいですね。もし、昔の知り合いにばったり出会い、非正規じゃないことを笑われたりしても、言霊ってものを信じて、涼しい顔で言ってやりましょう。

 

「俺はまだ本気だしてないだけ」と。きっと力が沸いてきますよ。