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テクノロジー

太陽熱発電所

太陽熱発電とは?

太陽熱発電とは、再生可能エネルギーである「太陽光」を熱エネルギーに変換し、この熱を利用して発電を行う技術です。太陽熱発電のシステムは大きく3つに分けられます。(下図参照)

  1. 太陽光を鏡で反射集光し、熱エネルギーに変換するソーラーフィールド
  2. 集めた熱エネルギーを溜めておく蓄熱設備(ストレージ)
  3. 集めた熱で蒸気を発生させ、蒸気タービンを回し発電する 発電設備(パワー・ブロック)

太陽熱発電の発電設備(パワー・ブロック)は、従来の火力発電と同様なシステムです。火力発電では、化石燃料を燃やすことで熱エネルギーを得ていましたが、太陽熱発電では再生可能エネルギーである「太陽光」から熱エネルギーを生み出すのが最大の特徴です。

集光型太陽熱発電システム

太陽熱発電は、蓄熱設備を持つことにより、太陽が出ている昼間の熱エネルギーの一部を蓄え、夜間の発電もできるようになります。これによって、他の再生可能エネルギー(風力発電・太陽光発電など)に比べ、安定した電力供給が可能となります。

溶融塩・トラフ型太陽熱発電

千代田が技術開発を進める「溶融塩・トラフ型太陽熱発電」は、熱媒を合成オイルから溶融塩に変えることにより、運転温度を550℃まで上げることができるようになります。溶融塩を熱媒として使用する主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  1. 熱媒を合成オイルから溶融塩に変更することで、従来型より高温のスチームを供給することができる。これによって、発電効率の上昇と発電コストの削減が期待できる。
  2. 従来型と比べ、溶融塩を熱媒として使用したシステムでは蓄熱タンクの容量をより小さくすることができる。
  3. 従来型(熱媒:合成オイル)は、蓄熱媒体として溶融塩を使用しているため、合成オイルと溶融塩の熱交換が必要であったが、全システムを溶融塩のみで動かすことにより熱交換器が不要となり、プラントをよりシンプルに構成することができるようになる。

溶融塩・トラフ型太陽熱発電

デモプラント

千代田は、イタリア・マッサマルタナの地に完成したデモプラント(2013年7月3日開所式)を活用し、「溶融塩・トラフ型太陽熱発電技術」の実証を進めていきます。