>  >  > ベッキー『金スマ』謝罪はおかしい!

ベッキー『金スマ』謝罪はおかしい! 不倫は本当に「大きな罪」なのか? 内面化されていく道徳ファシズムの恐怖

【この記事のキーワード】, ,
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
becky_160515.jpg
ベッキー 公式ブログより


 ゲスの極み乙女。の川谷絵音との不倫騒動で休業に追い込まれて以来、3カ月ぶりにテレビ出演をしたベッキー。13日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS)で中居のインタビューに心情を語った。「復帰は早い」「信用できない」などの非難の声も相変わらずあるが、不倫や会見の嘘を率直に認めたうえ、川谷の元妻にひたすら謝罪したことで、今回はマスコミやSNS上の反応などベッキーに好意的なものも多くなっている。

 しかし、本サイトは正直、この決着には違和感がある。年明けの不倫発覚以来、本サイトでは一貫してベッキーを擁護してきた。むしろ、たかだか不倫をしただけの芸能人を犯罪者扱いし、袋叩きにする芸能マスコミやネット世論の過剰な道徳主義を徹底的に批判してきた。

 だが、今回の『金スマ』を観ていて、今度はベッキーに対して、疑問と怒りを抑えきれなくなった。

 断っておくが、オリエンタルラジオの中田敦彦や一部のネット民のように、ベッキーが「復帰のために計算して演技している」と考えたわけではないし、「あざとい」とか「嘘くさい」とか言いたいわけでもない。むしろ逆だ。

 ベッキーはこの放送で、「罪の大きさを知った」「最低なことをしてしまった」「愚かでした」「心を入れ替えました」と涙ながらに反省の言葉を何度も口にした。こうした言葉が、たんにテレビ復帰のためにその場しのぎで口にしたものなら別にかまわない。演技や嘘なら、わざわざ話を蒸し返そうとも思わない。

 でも、ベッキーはこの日の番組で、本気で反省しているように見えた。そして、「奥様の気持ちを知って、罪の大きさを知って」、川谷のことを「好きじゃなくなった」と言った。

 それはないだろう、ベッキー。なぜ、恋をした相手がたまたま結婚をしていたというだけで、「愚か」「最低」「大きな罪」などと反省しなければいけないのか。相手の妻にそこまで謝罪しなければならないのか。自分の気持ちを抑圧しなければならないのか。

 世間は「奥さんを傷つけた」などと言うが、それは相手が独身で恋人がいる場合だって起こりうる話だ。だが、その場合は絶対にこんなに大きな問題にはなっていない。明らかに相手が結婚しているから「罪」だとされ、ベッキーも今、大仰な反省の弁を並べているのだ。

リテラのSNS

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

関連リンク

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 風俗嬢の収入激減、月収10万円以下も
2 WiLLに右翼テロ、天皇めぐる右右対立
3 石原都知事時代の贅沢三昧は舛添以上
4 森喜朗が東京新聞を五輪から外せと圧力
5 高樹沙耶の大麻解禁公約は間違ってない
6 イオンで不祥事発覚もマスコミが無視
7 しのぶとさんまが戦争政策を真っ向批判
8 東京五輪招致裏金に電通が関与と英紙
9 麻生太郎が愛人の店に2360万円
10 上原亜衣は? AV女優の引退後
11 大森靖子「小6のときレイプされて」
12 日本が加害者の戦争映画は作れない?
13 さんまもハマったAV女優紗倉まなの闇
14 キムタク最大のタブーとは?
15 風俗は最底辺女子を貧困から救えるか?
16 安倍の母が過保護発言、昭恵夫人に嫌味
17 読売新聞がパナマ文書の企業を匿名に!
18 松潤と井上真央は結婚するのか?
19 中居の被災地支援をテレビがまた無視
20 木村太郎のパナマ文書企業擁護がヒドい
PR
PR
1忌野清志郎の「圧力」との闘い
2「憲法9条を守れ」と主張する芸能人
3東京五輪招致裏金に電通が関与と英紙
4読売新聞がパナマ文書の企業を匿名に!
5櫻井よしこは嘘つきだ!小林節が告発
6元ゼロ戦パイロットが安倍首相を批判
7ユニクロ柳井、ドンキ安田も税逃れ!
8石原都知事時代の贅沢三昧は舛添以上
9パナマ文書に安倍のオトモダチの会社
10新潮まで安倍政権の震災対応を批判
11パナマ文書公開で「合法」キャンペーン
12「押しつけ憲法論」は真っ赤な嘘だ!
13木村太郎のパナマ文書企業擁護がヒドい
14櫻井よしこ「憲法で震災が拡大」デマ
15安倍出演『ワイドナ』は接待番組だった
16高樹沙耶の大麻解禁公約は間違ってない
17百田尚樹の「改憲PR映画」がトンデモ!
18酒離れは格差社会のせいだった!
19NHKの憲法記念日報道がヒドすぎる
20自民党憲法調査会に巣食う世襲議員たち
PR
PR

カテゴリ別ランキング


人気連載

政治からテレビを守れ!

水島宏明

テレ朝とNHKの"失態"につけこむ安倍政権とほくそえむ籾井会長

政治からテレビを守れ!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

サイゾーメディアの人気記事