沖縄 本土復帰44年「平和行進」で基地閉鎖など訴え

沖縄 本土復帰44年「平和行進」で基地閉鎖など訴え
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沖縄が本土に復帰してから、15日で44年となるのに合わせて、市民団体や労働組合が基地の閉鎖などを訴えて県内各地を練り歩く「平和行進」が行われ、およそ2000人が参加しました。
この「平和行進」は、市民団体や労働組合が沖縄が本土復帰した5月15日に合わせて毎年行っているもので、ことしは主催者の発表でおよそ2000人が3つのコースに分かれて、13日から県内各地を練り歩いてきました。
最終日の15日、那覇市内の公園では午前9時ごろ、700人余りが行進に出発し、「基地の県内移設反対」などとシュプレヒコールを上げていました。
3日間の行進で参加者は、返還合意から20年がたった普天間基地や、移設先とされる名護市辺野古のキャンプシュワブなど、アメリカ軍基地の周辺や沖縄戦の激戦地などを巡り、戦争の悲劇を繰り返さないことや基地の閉鎖や撤去を訴えたということです。
那覇市の30代の女性は「沖縄から世界に向けて平和のメッセージを届けたいと思い、参加しました。こうした小さな取り組みが大きな力に広がっていってほしいと思います」と話していました。また、北海道から参加した20代の男性は「基地を減らすためには、沖縄だけでなく県外の人も一緒になって声を上げることが大切だと感じました」と話していました。