労働運動は旧弊に浸かる「伝統芸能」になっている。

エキタスのツイッターに「オールド左派が本気」と指摘された昨晩の日比谷野音集会とデモ。雨には降られず、当初は1000人規模かと危ぶまれたが、主催者発表1800人と、それなりにはサマになった。しかし…。昨年に続き、労働弁護団が提起し、連合、全労連、全労協、中立組合が同じ思いで集い、訴え、デモにも参加するという連合結成以来なかった行動だが、参加が少なすぎる。ほとんどの労組が代表参加の枠にとどまり、「動員がきかない」(イヤな言葉だ)事態になっている。連合も、私鉄総連と神奈川が参加し、それなりの隊列は組めたが、多くの産別は「参議院選組織内候補の必勝」に重点をおき、運動で危機を突破する意識も意欲も見えない。

連合本部内では一昨日まで不毛な議論があったという。「男女七歳にして席を同じくせず」ではないが、全労連との「同席」は事実上禁止とされ、昨日の行動も「前例としない」と確認されての参加だという。それでは、せっかく成立した参議院一人区での「野党共闘」にどう対応するのだろうか。昨日の集会でも、発言者は壇上に座りスタンバイするのに、労働団体だけは演壇下の会場から上がって発言する異様さ。共に集会に参加し、デモを行っても、発言者としては「同席」できないとされている。

エキタスのツイッターには「エキタス本当すごい! 最賃1500円! 労組は共闘!!」とのリツイートがされていたが、既成労組は「左派」かどうかわからないが「オールド」なのだろう。エキタスのサウンドデモの斬新さ、かっこよさに比べ、旧態依然たるシュプレヒコールが虚しい、せっかくカラフルな紙パネルを全員に渡したのだから、みんなそれを掲げてデモをするべきだったし、桃太郎旗ばかりで、そこにはアピール力がない。先頭の横断幕以外に、何を訴えデモをしているのか判らないのは反省すべきなのだろう。大阪教育合同労組の女性委員長に投げつけられた「今の労働組合スタイルは伝統芸能」との言葉を想起する。

とにかく昨日のデモの圧巻はエキタスだった。首都圏青年ユニオンは全労連系隊列ではなく、エキタスに参加。自分だって一参加者ならサウンドデモを選ぶ。一部問題に感じる方はいるかもしれないが、ぜひツイッターを見てほしい。怒りがあり、思いがあり、アピール力がある。
https://twitter.com/aequitas1500

いま労働団体は何を訴え、何をめざしているのか…喉元に合口を突きつけられている思いがある。とはいえ、労働団体の潮流を超えた共同行動実現に尽力された労働弁護団の努力に深く感謝したい。反省しつつ貴重な一歩だと痛感した次第。なお昨日のデモ出しで汗を書いたので、朝の学習はスルー。こんな日もある。

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