中学校被害、高1男子を書類送検 大阪府警
通っていた大阪市内の中学校のホームページ(HP)にサイバー攻撃をかけたとして、大阪府警は11日、同市内の私立高1年の男子生徒(16)を電子計算機損壊等業務妨害の疑いで書類送検した。府警によると、男子生徒は容疑を認めており、国際的なハッカー集団「アノニマス」に憧れ、「低レベルな授業しかしない先生を困らせたかった」などと供述しているという。
送検容疑は、同市立中3年だった昨年11月15日と27日、自宅のパソコンから攻撃用ソフトを使い、通学先の中学校のHPに大量にアクセスして負荷をかけ、それぞれ約30分間にわたり動画や写真が見られない簡易版に切り替えさせたとしている。サーバーを共有する他の市立小中高校など計約440校のHPも同様に簡易版に切り替わった。
府警警備総務課によると、アクセスは最多で10分間に1万5063回に達し、通常の50〜60倍の負荷がかった状態だったという。市教委から昨年12月に通報を受けた府警が通信記録を解析し、男子生徒が浮上した。自宅の家宅捜索では、ハッカーの教本などが押収されている。【堀江拓哉】