こんにちは!今回は少しひとり情シスらしく Windows に関連したお役立ちテクニックでも書いてみようと思った PowerPoint 部のナカムラ (@sys_nakamura) です。
会社だと営業さんなんかは PowerPoint を使って営業提案をする機会が多いと思います。そして地味にひとり情シスも PowerPoint で資料を作成する機会が多いです。用途としては折衝の場で使う資料の作成や社内でワークショップを実施する際の参考資料など多岐にわたります。
そんな私ですが、以前は PowerPoint に思いっきり携わる職についていたこともあり PowerPoint が個人的にかなり好きです。画像編集から簡単な動画作成までパワポでしたりします。なので、このブログでもせっかくなので少しずつ PowerPoint についてのお役立ち情報でも書いていきたいと思っています。
初回は PowerPoint のスライドにフォント埋め込む方法について。純粋にフォントを埋め込むだけなら数秒で終わってしまうので、自分の Windows パソコンで好きなフォントをインストールして使えるようにするところまで手順を紹介したいと思います。
- Windows で使用できるフォントの概要について
- ダウンロードできるフォントを紹介しているサイト
- Windows PC にフォントデータをインストールする方法
- インストールしたフォントを使って書いたスライドのサンプル
- PowerPoint で表示されるフォントの特性
- PowerPoint でフォントを埋め込む方法
- まとめ
- こんな記事も書いています
Windows で使用できるフォントの概要について
まず最初に Windows のフォントについて簡単な概要を解説しておきたいと思います。特に何も意識をしなくても Windows の PC には「メイリオ」やら「MS ゴシック」といったフォントがあると思いますが、これは予め Windows にインストールされているフォントになります。 それとは別にフォントはフォントのデータファイルをインターネット上からダウンロードしてきて PC にインストールをすれば使える種類を拡張していくことができます。
ダウンロードできるフォントを紹介しているサイト
インターネット上ではありがたいことにダウンロードして PC にインストールすればすぐに使うことができるフォントのデータを配布してくれているサイト様が多々あります。ここではそういった配布サイトをまとめてくれている記事を紹介したいと思います。
※ フォントの使用についてはざっくりと「商用利用可能」となっていても、各フォントによって細かい条件がある場合もあるので、使用の前には使用条件をしっかりと確認して使用できる範疇での使い方をしましょう!
Windows PC にフォントデータをインストールする方法
では実際にインターネット上から使用したいフォントデータをダウンロードして自分の PC で使用できるようにインストールするまでの手順を解説していきます。
※ ここでは参考として以下の過去記事で紹介した Google フォントを自分の PC にインストールする工程を参考に手順を解説していきます。使いたいフォントデータをダウンロードしてきたところからの手順を紹介するので、以下の記事も参考にしてくださいませ。
※ インストール手順の内容は Windows 10 で実施したものを紹介しています。
コントロールパネルを開く
使用したいフォントをダウンロードしたら Windows のコントロールパネルを開きます。開き方は左下の Windows ボタンを右クリックして「コントロールパネル」を選択します。
コントロールパネルが開き表示方法が「カテゴリ」になっている場合には、表示方法を「大きいアイコン」に変更するとこの後の作業がしやすくなります。
フォントフォルダを選択する
表示方法を「大きいアイコン」に変更したらアイコンの一覧から「フォント」を見つけ出し選択します。
フォントデータをインストールする
「フォント」フォルダが開いたらダウンロードしてきたフォントのデータを「フォント」フォルダの中にドラッグアンドドロップすればインストール完了です。
インストールしたフォントを使って書いたスライドのサンプル
実際にインストールした Google フォントを使って書いたスライドの画像を貼ってみます。こんな感じになります。このフォントはこのブログのタイトルロゴにも使っている Google フォントです。
PowerPoint で表示されるフォントの特性
PowerPoint に限らず Word や Excel にも同じことが言えますが、基本的に表示できるフォントはその PC にインストールされているフォントに限られます。
たとえばメイリオフォントがインストールされている Windows Vista 以降の PC で使った資料をメイリオフォントがインストールされていない Windows XP 以前の PC で開いた場合、その PC 上ではメイリオフォントを指定したコンテンツは全て他のシステムフォントに置き換えられて表示されます。
PowerPoint 側の機能でフォントを埋め込むことができる
上記の特性がある以上、いくらフォントまでレイアウトをしっかり考えて作りこんだスライドだったとしても、たとえば外出先の PC でプレゼンをする際にその PC ではスライドに指定したフォントがインストールされていないとしたら、全く同じレイアウトでスライドを表示することができなくなってしまいます。
ただし、プレゼンテーションファイルの中にフォントデータ自体を埋め込んでしまえばファイルはその分重くなりますが、外出先の PC でも自分が好きなフォントがインストールされていない PC でも同じフォントが適用されている状態でプレゼンテーションやスライドショーをすることができます。
PowerPoint でフォントを埋め込む方法
PowerPoint のスライドを入手した好きなフォントで書いたら保存をする前に PowerPoint 画面左上の「ファイル」を選択します。 (サンプルは PowerPoint 2016 を使っていますが基本的な操作はどのバージョンでも同じです。 2007 の場合は左上の Office ボタンをクリックします)
ファイルの画面が表示されたら「オプション」を選択すると「PowerPoint のオプション」画面が立ち上がってきます。その次の操作は「PowerPoint のオプション」画面から「保存」を選択し「ファイルにフォントを埋め込む」にチェックを入れて「OK」すれば当該プレゼンテーションファイルに使用したフォントがデータとして埋め込まれます。
ポイント
あとで他の環境でコンテンツを再度編集する可能性がある場合には「すべての文字を埋め込む」にしておくことでコンテンツの文言を変えたりすることなどにも対応することができます。今後、他の環境では編集しないという場合には「使用されている文字だけを埋め込む」で大丈夫です。
まとめ
せっかく綺麗に PowerPoint のスライドを作成するのであれば使用するフォントにもこだわりたいですよね。フォントは今回ご紹介した手順でスライド自体に埋め込んでおけばファイル自体はフォントデータの分だけ少し重くはなりますが、よその環境で他の端末を急遽使うことになったとしても対応することができます。今回の記事はひとり情シスとして主に身近な人へ伝えたい Windows と PowerPoint のちょっとしたテクニックになりますが、もちろん他の方へも少しでも参考になれば幸いです!
それではっ!
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Google フォントでは商用利用可能の Web 上で使えるフォントがたくさん用意されています。名前の通り Google が提供しているフォントです。以下の手順でデータをダウンロードして PC にインストールすれば自分の PC 上でも使うことができます。
私がブログ用に写真を撮った時に欠かせないスマホのアプリを紹介しています。もちろんブログ用としてだけではなくパワポのスライドに挿入する写真に対してもちょっとした加工を加えるだけでグッとスライドが引き締まるのではないかと思います。