松田史朗
2016年5月7日21時41分
フランスの大手羽毛会社「インタープルーム」のJ・P・カティス社長が、日本の「産地偽装」について語った。
――日本で羽毛布団の産地偽装が行われているのを知っていますか。
私は約10年前から、日本で「フランス産」として売られた羽毛布団が、実際にはよその国の羽毛を使っていたり、混ぜられたりしていることを知っていました。日本にいる我々の同業者の話を聞く限りでは、「フランス産」羽毛布団の半分が、完全なフランス産ではありません。
なぜ、よその国の羽毛を混ぜるのか。それは仕入れ価格を下げるためです。ただ、高級車のアストン・マーチンはフィアットの値段では買えないようにフランス産の羽毛は中国産の値段では買えません。物の値段は品質や管理、製造技術でも違ってくるし、羽毛は自然の物なので量に限りがあり、本物の相場が大きく狂うことはありません。
――あなたの懸念は、日本で偽の「フランス産」羽毛ふとんが安く売られると、本場の「フランス産」羽毛ふとんが価格競争で勝てなくなることですか。
いいえ。「産地偽装」で一番被害を受けるのは消費者です。良い商品と思ってフランス産の羽毛布団を買ったのに、もっと質の悪いものを買わされることになるのが問題だと思います。
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朝日新聞社会部
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