先日、炊飯器を買い換えた。何故かと言うと壊れたからだ。
それまで使っていた炊飯器は7年前に買ったパナソニック製の「SR-HE101P」という炊飯器だった。
3段IH搭載で大火力で炊けるというのがウリだった。既に当時圧力系の炊飯器と真空炊き系の炊飯器は存在していたが、値段もあれだったし、IHでも十分美味しいと考えて購入したのを覚えている。
それから7年。獅子奮迅の活躍を見せたウチの炊飯器にもガタが来始めていた。蓋が閉まりにくくなっていたのである。そしてついに先日は炊飯中に蓋が開くという、貝かよ!的な挙動を見せてしまったので、ここらが潮時かなと思って買い換えることにしたのだ。
緊急事態だったのであまり考える暇もなかったのだが、とりあえず購入ポイントは下記の3つ。
- 価格帯はミドルクラス。
- 見た目はカッコイイやつがいい。
- おいしく炊ける。
3番は店頭で見分けるのはなかなか難しいが、実は内心買おうと思っていたものは決めていた。パナソニックの「おどり炊き」シリーズだ。
元々おどり炊きは三洋の電子ジャーに使われていた技術だ。パナソニックは三洋を吸収しておきながら、長らく自社の電子ジャーには導入してこなかった。IHのパナということで、そっちに自信があったんだろう。
だが、2011年に家電部門のトップから「一緒になったんだからいい加減に融合しろ」と言われ、IHと三洋の可変圧力おどり炊きの技術融合が始まった。この作業には3年の月日を要したという。
今回買ったのは、そんなパナソニックの全面5段IHと可変圧力おどり炊きをW搭載したモデル「SR-PA105」だ。価格はだいたい32000〜38000円といったところ。
早速炊いてみたところ、出来上がりの見た目は若干違う。新型の方が一つ一つの粒が立っており、透明感がある。
※旧型の炊き具合。蓋が開いてた割には良く出来てる。
※新型の炊き具合。粒が立っていて透明感がある。
ひとくち食べてみたところ、今まではモチモチ感もあり、しゃっきり感もありと言った風味だったが、新型はそこにさらにふっくらが加わった印象だ。だが、はっきり言って同じ米を炊いたとは思えないほど違う。7年間のお米テクノロジーの進化はここまでのものなのかと驚くばかりだ。
だが、このSR-PA105の真価は意外なところで発揮されたのだ。
その日も、いつもの様に娘にご飯をあげていた。
最近は、食べさせるだけでなく、自分で食べる訓練もしている。そして、その日も娘にスプーンを持たせて「食べてごら〜ん」とやってみた。だが、まだスプーンの角度が上手くないのでスプーンにご飯をすくえないのはわかっていた。
ところがである。
娘はスプーンに上手にご飯をすくって、自分で食べているではないか!
持っているスプーンの角度にはそれほどの違いはない。なにか違いがあるとすれば、それは炊きあがったご飯しか考えられなかった。他の環境は何も変わっていないのだから。
恐らく、一粒一粒が立っているおかげで、スプーンが入りやすくなったのだろう。今までは介助付きでないと全くご飯をすくえなかった娘が、意気揚々と一人でご飯を食べているのだ。これは見ていて感動した。そして、可変圧力IHおどり炊きすげえ!と言わざるを得なかった。
1才児にとって、「自分でごはんを食べる」というのは結構な関門である。力加減もまだわからないから、せっかくすくったご飯を後ろに放り投げてしまうこともある。なにより、スプーンの持ち方がその時々によって違うので、必ずしもきちんとすくえるとは限らないのだ。
だが、このSR-PA105で炊いたご飯は、おかしな角度で持っている娘のスプーンでもちゃんとすくう事ができ、自らの手で食事をする事が出来た。これは結構凄いことだ。
白物家電は壊れなければ普通は買い換えない。なんとなく、いつも「マジかよ。こんな時に」みたいな雰囲気で買って、あまりいい気はしない。だが、今回のSR-PA105はそんなネガティブな気持ちを吹き飛ばしてくれる実力を見せてくれた。
ちなみに、動作音は以前の釜より小さいが、時々キーンという音がする。IHの動作音だろうか? ちょっと良くわからない。おまけに蒸気音も機関車みたいにシュポシュポ聞こえる。定期的にブシューっていう大きな音も出す。だが、これだけのご飯が炊けるのであれば大満足である。
では、最後にカオマンガイ用に炊いたチキンライスの画像を貼ってお別れしよう。おこげもついてて美味しかったよ!
パナソニック おどり炊き 可変圧力IHジャー炊飯器 5.5合 ホワイト SR-PA105-W
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2015/07/01
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