フェイスブック、政府からの問合わせ13%増 透明性リポート
2016年04月29日 10:38 発信地:ワシントンD.C./米国
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【4月29日 AFP】交流サイト(SNS)大手の米フェイスブック(Facebook)は28日、最新の透明性レポートを公開し、2015年6月~12月に各国政府から寄せられたユーザー情報の問い合わせ件数が、直前の6か月と比べて13%(4万6000件)増えたことを明らかにした。
フェイスブックが年2回発表している同レポートによると、現地の法律に反しているとして「制限」されたコンテンツの数は、直前6か月と比較して倍増。計5万5827に上ったという。
問い合わせ件数が最も多かったのは米国で、3万41件のアカウントを対象に1万9235件について要求があった。フェイスブックによると、これらのケースの81%で少なくともなんらかの情報が提供されたという。
フェイスブックのクリス・ソンダビー(Chris Sonderby)法務顧問補佐は、どの国の政府にも個人情報に通じる「裏口」や直接アクセスを許可していないとし、それぞれの問い合わせについては、法的要件にかなうかどうかを調査していると述べた。
米国以外で問い合わせの多かったのは、インドの5561件、英国の4190件、ドイツの3140件、フランスの2711件だった。
政府への個人情報の提供をめぐっては、その方法や、利用者への通知について、関係業界では激しい議論となっている。フェイスブックなどは、裁判所命令が出された時などに限定し、ユーザー情報を提出する方針であることを強調している。(c)AFP
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