広告配信サービス「nend」ではオーバーレイ広告と呼ばれる、スマホページの下部に表示される広告配信形態について、アドセンスが同様の広告配信試行を始めたようなので早速設置してみた。これについて所感を述べたい。
アドセンスの新広告配信「アンカー広告」
ホーム画面上の「広告の設定」を選択
ここで「ページ単位の広告」という項目がベータ版としてアクティブになっている。「アンカー広告」「モバイル全画面広告」という2種類について表示・非表示を選択してコードを選択することになる。どちらか片方、もしくは両方の表示でコードを取得しよう。「モバイル全画面広告」については今回は省かせていただく。
Adsense新形態【ページ単位の広告】が来てたので設置方法など - とまじぃさんち
こちらで「モバイル全画面広告」について詳細に記載しているので参考にされたし。かなり「うざい」とのこと。
コード取得後はコピーして表示させたい記事内のheadタグに記載するだけ。
実際に配置してみた画面
こちら。
サイズは320×50、多くのサイトでよく見かける配信形態であろう。ユーザーのページ閲覧を妨げるわけではなく、画面下に静かに鎮座し、マッチングしたユーザーのクリックを待つ姿勢は、ASP王者アドセンスに相応しい風体である。
アダルトサイトでは眼前にいかがわしい広告がポップし、消さなければページを閲覧できない状態に陥る粗悪な広告も少なくない。うっとおしく付きまとうオーバーレイ広告については、ユーザー離れを加速させることはさもありなんだろう。
そんな中で、この広告配信は存在感を放ちつつ、邪魔にならずというハイセンスな身のこなしをしているといえる。素晴らしい。
僕がアンカー広告に大きな期待を寄せている理由
こちらを見て頂きたい。これはある期間における広告配信サービス「nend」において「オーバーレイ広告」という配信形体で広告を設置した結果である。この配信形体は今回紹介した「アンカー広告」の形態と非常に酷似している。
サイトのモバイル端末でのPV数に大きく左右されるとはいえ、このクリック率は非常に魅力的。1日に30弱のクリック率は大きい。しかし、「nend」には欠点もある。広告単価が安いことだ。
配置当初は1クリック9円で開始したものの、最近では5円を割ることも増えてきた。インプレッション数が増えると広告単価が減るのは仕様らしいが、これは非常に残念と言わざるを得ない。
片やアドセンスはどうだろうか。標準型の広告配信について、今のところインプレッション数で単価が下がるなどということは全くない。むしろ、単価の高い時にインプレッションが上がると、かなり高額な広告収入が上がることもある。
オーバーレイ広告に近似した「アンカー広告」はクリック率が単純に高いのではないかと予想される。さらに広告配信サービス元は天下のアドセンス。これで収益を期待しないほうが無理というものであろう。
収益確認方法とクリック単価(参考)
この日のお昼ころまでのクリック単価は20円弱であった。参考。
結語
現在はベータ版、つまり試行段階であるので、今後のクリック率や広告単価については不透明な部分も大きい。設置できる広告の数についても標準型上限である「3」に、ページ単位の広告は含まれていない。なので、今は本当に「試行」なのだろう。
今後、本格的にページ単位の広告配信が始まったとして、たとえ上限数の「3」内に含まれたとしても、これを利用するユーザーは多数を占めるのではなかろうか、だって、クリック率が高いんですもの、考える余地はあまりないのかなと。
あわせて、忍者やnendのオーバーレイ広告が、その単価の低さと王者の参入により脅かされるのではないかということも予想できる。僕だったら、アドセンスのアンカー広告さえあれば忍者やnendは使わないだろう。 だって、いくらクリックされても広告単価が低すぎるんだもの、使いたいなんて思わないよね。
さて、本試行が始まったら、ページ単位の広告はどうなるのかな。現時点でも圧倒的優位な広告配信サービスであるアドセンスが、さらなる嵐を巻き起こすのかどうか。正直、見ものである。