なぜ締切りギリギリまで先延ばしして遊んでしまうのか、どうすれば防ぐことができるのか?

なぜ締切りギリギリまで先延ばしして遊んでしまうのか、どうすれば防ぐことができるのか?

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  • 更新日:2016/04/22
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ByAmy

やるべき事があるのにそれに目を背けて楽しいことに手を出して貴重な時間を失い、締め切り直前になって大慌てで取り組まざるを得なくなるという経験は誰にでもあるものです。以下のムービー「How To Overcome Procrastination」を見れば、後で後悔することが分かっているのにとってしまう「先延ばし行動」はなぜ起こるのかが理解でき、どうすれば先延ばし行動をやめることができるのかの手がかりを得ることができます。

How To Overcome Procrastination: Why It Happens & How You Can You Avoid It - YouTube

先延ばしすることなく、何でも完成させられたらどんなに素晴らしいでしょう。

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もちろんそんなことは夢物語なので、先延ばし問題の解決法を調べることにしてみます。

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簡単な解決策があると思いきや、実際に調べてみると得られる情報は「脳」に関することばかり。小難しい脳に関する情報を読むのは大変、とこれを先送りしていては何のために先延ばし問題の解決法を検索したのかわからなくなってしまうので……

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仕方がないので脳科学者に直接電話で聞いてみしょう。

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脳をスキャンしても……

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その構造は極めて複雑。

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結局、先延ばししているときに脳にどんな変化が起こっているのかを正確に知ることはできないものです。

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あるのは「仮定的な推論」のみ。

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たいていの仮説が「知識」と「思考」に関する脳の機能がベースになっています。

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心理学者のティム・フィッチェル博士に「先延ばし行動」の原因について聞いてみても……

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難しすぎて何を言っているのか分かりません。おそらくたくさんの理論があるのでしょうが、フィッテェル博士が言ったことで、素人でも理にかなっていそうに感じることは以下の点です。

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脳には恐れや闘争心などの本能的な感情をつかさどる「大脳辺縁系」という部位と、将来の夢や目標を決めるようないわゆる知性をつかさどる「前頭前皮質」という2種類の部位があるということ。

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では、やらなければいけない事があるのに、他のことをしてしまう先延ばし行動をとるときに、脳にはどんなことが起こるでしょうか?

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本能的な大脳辺縁系は常に活性化していてすぐに行動を起こせます。このときに、将来について思考が働くことはありません。単に、やるべきことを避けるように指令を出します。

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他方で前頭前皮質は衝動的な行動に比べて時間がかかります。そのため衝動的な行動を抑えて将来のための行動を起こすのは難しいのです。

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皮肉にもこのようなジレンマは嫌悪感を呼び起こします。

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後で後悔することはわかりきっているのにできないことから、嫌悪感を抱いてしまうのです。

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それでも短絡的な行動をやめることは非常にむずかしいものです。

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先延ばし行動が脳の構造が原因であれば、解決することは望み薄のようにも思えます。

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しかし、脳の構造上、例外的な希望が一つあります。それは脳の可塑性。

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脳は柔らかいプラスチックのようなもので、形を変えられる柔軟性があるということ。

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そうありたいと願う行動をとることで、脳を変えることが可能です。つまり理想の行動を習慣づければよいのです。

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ゲームのコントローラーを投げ捨てて、やるべき重要な事柄に手をつけること。

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難しいことですが、少しずつで良いので行動すること、そしてそれを続けていくことが大切です。

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人間の脳はありたいと願う形に進化を続けてきました。数千年前から最善の道をたどってきたのです。

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本当にやるべき行動を優先するためには、大脳辺縁系の働きを抑えて前頭前皮質を活性化させる必要があります。気づきの瞑想法も有効です。

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深く考えるという習慣は決断しやすくなり、本当に大切な事を後回しにしないという、先延ばし行動の回避に役立ちます。

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実際に、深く考えて重要な事に率先して取り組むと、大脳辺縁系の一部の扁桃体が収縮して、灰白質が増えることが明らかになっているとのこと。

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脳の構造が変化した分、より先延ばし行動をとらないようになれるのです。

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先延ばし行動を避けるのに有効な手法として考えられているものは、音楽を演奏したり、ToDoリストを作ったり、単純なことから先に手をつけたりなどさまざまです。

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しかし、簡単で効果的な方法はありません。簡単ではありませんが、先延ばし行動をやめて大切な事に手をつけることを少しずつでよいので訓練していくことが、先延ばし行動をやめるための確実な方法です。

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