チューリップ

チューリップの育て方!球根の植え方や時期、水やり、肥料のコツは?

チューリップのように球根から育てる植物は、土の中で育つ時間が長く、開花期間が短いことが特徴です。その一時の美しさを求めて、大切に育てている人も多くいます。また、ユリ科の植物にもかかわらず、花が咲き終わった後掘り上げないと翌年開花しないこともチューリップの特徴です。ただ、ポイントさえ抑えておけば、楽しく栽培できますよ。今回は、チューリップの育て方について、球根の植え方や時期、水やり、肥料のコツなどをご紹介します。

 

チューリップの育て方のポイントは?

チューリップ2

チューリップを上手に育てるコツは、「有機質で水はけのよい土」で育て、「地中深くに植える」、「冬の寒さにあてる」ことです水はけが悪いとすぐに球根が腐り、浅植えでは茎が十分に育ちません。また冬の寒さがなければ芽を出しませんが、高温には弱いので、なるべく涼しいところで育てるのがおすすめです。

 

チューリップの球根を植える時期と方法

チューリップは、種と球根から育てることができます。ただ、種から球根になるまでには約5年かかるので、球根から育てるのが一般的な栽培方法です。植え付け適期の10~11月上旬より遅れると、球根が根を張らないので注意しましょう。また、適当に浅く植えると、根の力で球根が上に持ち上がって地上に出てくることがあるので、少し深めに植えるようにしてください。

チューリップ_球根_植え方_地植え_鉢植え_イラスト 2
  1. 10~11月上旬頃、球根の茶色い皮が簡単にはがれるようならはがす
  2. 球根を消毒液に15分ほどつけ置きしておく
  3. 毎年育てている場合は、場所を変える
  4. 土に球根3個分の深さの穴を掘る
  5. 球根の向きを揃えながら植える
5~6号鉢 2個の球根を植え、横に球根1個分の間をとって同じ深さにもう1つ植える
プランター 球根同士は球根2~3個分の間隔をあける、約60cmに対して10~20個ほどが目安
地植え となりの球根との間隔を球根2~3個分あけて植える

※ 消毒液の例:水 2L+展着剤(ダインなど) 0.2ml+殺虫剤アクテリック乳剤 2ml+ベンレート水和剤2ml

 

チューリップの土作り、水やり、肥料のコツは?

土作り

腐葉土 堆肥 枯れ葉 落ち葉 網 肥料

チューリップは、水はけのよい土を好みます。鉢植えであれば、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を利用しましょう。地植えであれば、腐葉土を庭土の3割くらいまぜ、さらに草木灰や堆肥などを混ぜ込んで1〜2週間ほど寝かせておくと、肥えた土壌が作れますよ。

 

水やり

チューリップを枯らしてしまう原因は、水の与えすぎです。鉢植えは、土の表面が乾いてきたら、鉢の底からたっぷりと水を与えるのが基本です。まだ土が湿っている状態だと根が腐ってしまいまし、乾燥してしまうと球根が生長しません。まだ芽を出していないときは球根の状態がわからず不安になりますが、適量を施していくことがきれいな花を咲かせる近道になりますよ。地植えは、自然にまかせて特に水やりをする必要はありません。晴れた火が続いて乾燥しているときだけ、水を与えるくらいでよいですよ。

 

肥料

球根への肥料は、植え付け前後で異なります。植え付けるときは、緩効性の化成肥料を土に混ぜておきます。そして芽が出はじめたら、1000倍まで薄めた液体肥料を7~10日に1回与えて生育を促しましょう。

 

チューリップの寄せ植えのコツは?

チューリップ

チューリップを寄せ植えするときは、できるだけ近くに並べて植えるのがコツです。株同士の間隔を少し詰め気味にするとうまくいきますよ。チューリップを真ん中で目立たせるときは、パンジーやビオラ、ムスカリとの寄せ植えが人気です。チューリップよりも背丈が低く、まっすぐ縦に伸びるチューリップに対して横の空間を上手く利用することができます。

 

チューリップの手入れ!開花後の花は切り取る?

チューリップ_剪定_花_花がら摘み_イラスト

6月には花が枯れはじめるので、枯れる前(花びらが散った後)に切り取りましょう。切り取るのは茎の一番上。子房(花びらの下の丸みを帯びた細長い部分)でいうと、一番下の場所です。子房は種をつけるので、養分を多く必要とします。種がほしいとき以外は、子房を切り取り、球根への負担も少なくしてあげましょう。

また、6月を過ぎると葉っぱが黄色くなって枯れてきたら、球根を土から掘り上げる合図。取り出した球根は、表面の土を落とし、複数の球根が一緒になっているものを1つ1つ分けておきます。最後に、球根を目の粗いネットに入れて、雨が当たらない風通しのよい日陰で、次の植え付けまで保存します。

 

チューリップを切り花にしたときの茎は?

チューリップ 花束 寄せ植え

育ったチューリップを切り花にすることも、よくあります。そのときに気をつけることは、茎に葉っぱを残した状態で切り取ることです。残された茎や葉っぱは捨てずに、葉が枯れるまで水やりを続けましょう。茎や葉っぱが、球根のための光合成や養分を作り出す役割を担ってくれます。

 

チューリップを育てて春を迎えよう

チューリップ

チューリップは、育てた時間に比べて、花が咲いている時間が短い植物です。その分、花をつけたときの美しく凛とした姿は見応えがあります。色鮮やかな花が地中に埋まっていることを想像して、素敵な春を迎えてくださいね。