左:桃田賢斗、右:田児賢一
◆桃田選手、闇スロットも NTT東、部員ら7人出入り
【2016年4月13日 東京新聞:朝刊】
NTT東日本バドミントン部の男子選手が違法カジノ店で賭博をした問題で、同社は4月12日、日本男子のエース桃田賢斗選手(21)や、2012年ロンドン五輪代表の田児賢一選手(26)=11日付で解雇=ら7人(元部員1人を含む)が、東京・錦糸町の別の違法スロット店でも賭博をしていたことを明らかにした。同社は11日に社内処分を発表したが、新たな賭博の事実は明らかにしていなかった。
同社によると、違法スロット店に出入りしたのは14年10月ごろからで、錦糸町の違法カジノ店で賭博をしていたのと同じ時期。田児選手は20回程度で約50万円、桃田選手は5回程度で10数万円負けた。他の5人も違法スロットで賭博をし、それぞれ数万円から10万円ほど負けた。違法スロット店を知った経緯や誰が主導的に誘ったかは、本人たちの記憶があいまいで判明していないという。
また同社は8日の記者会見で、桃田選手のカジノ店での賭博6回は全て田児選手に誘われたと説明したが、このうち1回は一般女性に誘われて2人で行ったと訂正した。違法スロット店の事実を含め、会見後の追加調査で把握したとしている。
日本バドミントン協会は10日、NTT東日本の調査報告をもとに違法カジノ店で賭博をした8人の処分を決定。田児選手を無期限の登録抹消、桃田選手を無期限の競技会出場停止とした。新たな賭博の事実について協会の銭谷欽治専務理事は12日、「9日のNTT東日本からの報告にスロットの件もあったが、同じカジノ店の中での話と思っていた。追加の処分は考えていない」と述べた。
◆スナックのママとキス画像流出
一般女性に誘われて違法スロットに行ったことを明らかにした桃田選手であるが、スナックの美人ママとキスする画像が流出して話題になっている。
一連の事件が露見したきっかけには、桃田のハレンチ写真の存在があることが「週刊新潮」の取材で分かった。
マレーシア遠征直前、桃田はある人物からの電話を受けた。墨田区内に店を構える年上のスナックママとのキス写真がその筋に出回り、買い取りを匂わせる内容だったという。桃田が関係者に相談したことで、一連の問題が発覚した。
果たして、脅迫か美人局か?ミニスカートがまくれあがったママと抱き合うようにしてカラオケを歌う桃田の写真と共に、4月14日発売の「週刊新潮」がその経緯を報じる。
桃田賢斗(デイリー新潮より引用)
◆桃田選手ら処分 再生へのきっかけを
【東京新聞:社説2016年4月13日】
バドミントン男子の桃田賢斗選手(21)、田児賢一選手(26)らが闇カジノに出入りし、両選手には処分が下された。選手生命さえも奪いかねない厳しさだが、立ち直るきっかけを与えることも大切だ。
日本バドミントン協会が決定した処分は、男子シングルス世界ランク二位の桃田選手に日本代表の強化指定解除、無期限の競技会出場停止、2012年ロンドン五輪代表の田児選手に無期限の登録抹消だった。
この問題の最大の焦点は、2人が出入りしていた違法カジノ店が反社会勢力と関係があり、その中で賭博に手を染めていたことだ。社会的責任を重く受け止め、しっかり償わなければならない。
しかし、2人が違法カジノの実態をどこまで把握していたのかという問題もある。田児選手は、所属していたNTT東日本の後輩である桃田選手をカジノに誘い、自身はプロ野球巨人の選手が野球賭博に関与していたことが発覚した昨年10月以降も同様の店に通い続けていた。
一方の桃田選手は、本人によれば店に計6回行ったが、昨年1月からはバドミントンに打ち込むためギャンブルからは手を引いた。その後、巨人選手が解雇された報道を見て、事の重大さに気付いたという。
21歳といえば立派な大人だという人はいるだろう。だが、子供の時からバドミントンだけに打ち込んできたことなどを考えれば、反社会勢力の影響が及ぶ店や場所などを選手にしっかり説明していなかった協会の責任も重い。それらを考慮すれば、桃田選手への処分内容が妥当なものかは意見が分かれるところだ。
協会によれば桃田選手への処分解除は、今後の本人の言動や社会貢献活動など更生プログラムを課す中で決めていくとし、明確ではない。協会の倫理委員会では再発防止策として、国費で活動する代表選手が茶髪や派手なアクセサリーをつけることを禁止するという、表現の自由に立ち入った筋違いの意見も出ているという。
大切なのは、過ちを犯した選手が真摯(しんし)に反省して立ち直ることに、協会が責任を持って取り組むことだろう。世間の風当たりを憂慮したあやふやなものではなく、一定期間のボランティア活動への従事など、選手にとって指針となる道をはっきりと定めていくべきだ。今のままでは再生のきっかけさえも見ることができない。
◆田児 賢一(たご けんいち、1989年7月16日生まれ)
日本の男子バドミントン選手。埼玉県出身。身長175cm、体重72kg。血液型はO型。右利き。埼玉栄中学校・埼玉栄高等学校を経て、NTT東日本に入社しバドミントン部に所属した。現在は無所属。BWF世界ランキング最高位は3位(2013年10月31日)。
両親は共にバドミントン選手で、父親の田児淳一は元・日本リーガー、母親の田児よし子(旧姓は米倉)は、全日本総合バドミントン選手権大会の女子ダブルスで8回優勝。シングルスと混合でそれぞれ1回優勝。両親ともに元NTT東日本所属の選手。
◆桃田 賢斗(ももた けんと、1994年9月1日生まれ)
日本のバドミントン選手。元バドミントン日本代表。香川県三豊郡三野町(現三豊市)出身。三豊市立吉津小学校、福島県富岡町立富岡第一中学校、福島県立富岡高等学校を卒業し、2013年4月にNTT東日本へ入社。
BWF世界ランキング最高位は2位(2016年4月7日)。2014年トマス杯(団体世界選手権)金メダリスト。男子シングルスで日本人初のBWFスーパーシリーズ優勝、同ファイナルズ優勝と世界バドミントン選手権でのメダル獲得を達成している。
この記事へのコメント