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 愛知県豊明市の星城高校女子バスケットボール部の女性監督(40)が部員を殴るなどの体罰をしていたことが12日、わかった。学校は監督を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にし、部指導の無期限停止を命じた。

 同校によると、監督は少なくとも2014年度以降、体育館での練習中や、学校敷地内にある部員の寮で、平手で顔をたたいたり、胸を殴ったり、足を蹴ったりする体罰を繰り返した。

 体罰を受けたのは計12人で、全部員の約半数。人格を否定するような暴言も日常的にあったという。

 体罰は保護者の指摘で発覚。監督は3月中旬、保護者会で謝罪した。住んでいた寮は退寮した。処分は4月6日付で、同校は県私学振興室と県高校体育連盟に文書で報告した。監督は交代したが、同校の保健体育の常勤講師として、今後も授業は続けるという。

 四方元(しかたげん)副校長は「保護者から指摘を受けるまで体罰の事実を把握できなかった。改めて教員の指導に取り組みたい」と話した。