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グランパス、白川公園断念 新スタジアムの候補地

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 サッカーJリーグ一部(J1)の名古屋グランパスが、名古屋市内に新スタジアムを建設する構想について、第一候補としていた同市中区の白川公園案を断念する方針を固めたことが分かった。白川公園内の施設建設には一定の制限がある上、市民やサポーターから十分な理解が得られなかったため。

 球団関係者によると、新スタジアムの候補地や施設概要をまとめた建設要望書を六月までに名古屋市に提出する予定だったが、見送るという。今後は市内の公園など五カ所程度から新たな候補地を探す考えだが、どれも具体的な検討段階になく、二〇二〇年までの完成を目指していた構想は大幅に遅れることになる。

 白川公園にスタジアムを建設する場合、現行建ぺい率12%となっている市都市公園条例を改正するか、都市公園としての役割そのものをやめる手続きが必要だった。公園内には市科学館や市美術館があり、敷地の問題もあった。

 当面はホーム戦開催施設として、パロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂区)と豊田スタジアム(愛知県豊田市)の併用を継続する。

 ただ、瑞穂スタジアムはトイレ数などでJ1の施設基準を満たしておらず、リーグから改善を求められている。名古屋市が瑞穂スタジアムを現在の定員二万七千人から四万人規模に改修する検討を始めていることから、球団は改築を機に観戦環境の改善を要望する。また、陸上のトラックがあっても臨場感を損なわない可動式の客席導入も働き掛けるという。

 グランパスは昨年一月、名古屋市内にサッカー専用スタジアムをつくる構想を表明していた。

 

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