アルコア(ティッカーシンボル:AA)が第1四半期決算を発表しました。

EPS:予想3¢、結果7¢
売上高:予想51.5億ドル、結果49.5億ドル


売上高成長率は前年比-15.0%でした。アルミニュームならびにアルミナ価格の下落が売上高に与えた影響は-20.7%でした。これを買収ならびにオルガニックな成長で補ったカタチになりました。

今期から分社化後の新会社名を使い、部門別の業績が開示されます。

まず航空機向けアルミニュームなどの付加価値製品を扱うアルコニックは今期売上高33億ドル(-2.2%)でした。アルミニューム価格ならびに為替要因が-8.3%足を引っ張りました。営業利益は2.69億ドル(+8%)でした。また修正EBITDAは5.37億ドル(+7%)でした。修正EBITDAマージンは16.4%でした。

つぎに川上部門であるニュー・アルコアは、社外(サード・パーティー)売上高が17億ドル(-32.2%)でした。このうちアルミニューム、アルミナ価格ならびに為替要因が-26.1%、工場閉鎖などによるキャパシティ減が-10.6%でした。総売上高は21億ドル、税引き後営業利益は2,200万ドル、修正EBITDAは1.85億ドルでした。

2016年通年のアルミニューム需要予想はこれまでの+6%から+5%へ下方修正されました。航空宇宙向けは+6~8%(旧予想+8~9%)、その他の顧客市場の予想は不変かつ堅調です。

アルミニュームの供給はこれまでの+3%から+2%に下方修正されました。

需要成長と供給成長から予想されるアルミニュームの純供給不足は110万トンを予想しています。

これとは別にアルコアはアルミナの純供給不足額として140万トンを見込んでいます。

アルコア株はアフターマーケットで-2.8%で推移しています。

AA