経済産業省と総務省、文部科学省は4月中にも、人工知能(AI)技術の研究開発に取り組む連携組織を立ち上げる。所管する研究機関が企業と協力して基礎研究から応用、事業化まで一貫して進める。また、米シリコンバレーに共同研究所を設置して海外研究者の受け入れ体制も整備。欧米に比べ出遅れているAI研究を産学官連携で加速し、技術革新や新産業の創出を急ぐ。
3省は司令塔となる事業合同推進委員会を近く設置する。また産業技術総合研究所(所管・経産省)、情報通信研究機構(同総務省)、理化学研究所(同文科省)の3機関によるセンター長会議で、具体的な研究内容を調整する。
関連予算は3省合計で年間約100億円(平成28年度)にのぼり、重複を省いて効果的に事業を進める。
産総研は昨年5月に人工知能研究センターを設立し、企業と共同研究に取り組んでいる。これらのデータを3省で共有することで、研究開発の迅速化を図る。
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