04月11日 19時17分
航空産業の人材育成を支援しようと、行政機関などが連携して、この春、関連企業に就職した新人技術者たちに、航空機の基本的な構造などを学んでもらう講座が愛知県小牧市で始まりました。
この講座は、愛知県や経済産業省、それに航空関連企業などが連携して今年度から始めたもので、県内の航空機部品メーカーに入社した新人技術者ら10人が参加しました。
講師は、航空機メーカーのベテラン技術者らが務め、11日は、航空機の基本的な構造や、部品の組み立てに使う工具の説明があり、参加者はメモをとるなどして熱心に聞いていました。
参加した20歳の男性は、「毎日の講座をむだにせず知識や技能の習得に努めたい。将来はMRJの生産に関われるような技術者になりたい」と話していました。
航空業界では、人手不足が続く一方、関連の中小企業からは、技術者を育成する余裕がないといった声も出ていて、愛知県はメーカーと連携して、さまざまな支援を行っています。
今回の講座では、参加者の期間中の給与や交通費など、1人あたり25万円を上限に企業に支給するということです。
愛知県次世代産業室の柴田成志室長補佐は「航空機産業は、新たな技術が先駆けて使われる分野でもあり産業の集積のためにも伸ばしていく必要がある。今後も人材育成を支援していきたい」と話しています。
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