米が「パナマ文書」調査、対ロシア制裁対象リスト拡大へ-関係者
- 米財務省は制裁回避を支援した可能性のある人物を特定へ
- 新リストは制裁延長をめぐるEUの投票に合わせて公表の可能性も
米政府は、パナマの法律事務所からリークされた「パナマ文書」と呼ばれる資料を調査し、ウクライナ問題に伴うロシアに対する制裁を回避した企業や個人を支援した可能性のある人物の情報を突き止める計画だ。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
これらの人物は米財務省の制裁対象のリストに追加される可能性がある。財務省外国資産管理局 (OFAC)は昨年7月と12月、プーチン露大統領の友人による制裁回避を支援したとされる個人と企業の名前を明らかにしていた。
財務省は、欧州連合(EU)諸国が対ロシア制裁の延長の是非について投票を行う見通しである6月にも新たなリストを公表すると見込まれている。米国とEUはこれまで2回、制裁拡大のタイミングを合わせている。
原題:U.S. Said to Plan to Match Leaked Data to Russia Sanctions List(抜粋)