グーグル、IBMのサーバーチップに切り替え可能-インテルに脅威も
- IBMのチップを搭載するサーバーに切り替えられるソフトを開発
- ラックスペースと構築したサーバーの設計を公開する方針
米グーグルは、サーバー用チップをインテル製から他社製に容易に切り替えられる技術を開発した。他社も同じことができるように支援する方針で、データセンター用プロセッサー市場で支配的な立場にあるインテルを脅かす可能性がある。
アルファベットの主力部門であるグーグルは6日、IBMのチップ「オープンパワー」を使って同社の多くの大規模データセンターでサーバーの一部を動かすことができるソフトウエアを開発したことを明らかにした。
グーグルはまた、クラウドコンピューティング会社のラックスペース・ホスティングと共に、IBMのオープンパワーシリーズの新しいチップ「パワー9」を搭載するデータセンター用サーバーを開発していると述べた。他社もこの方法でデータセンター用サーバーを構築できるように、最終的な設計はフェイスブックの「オープン・コンピュート・プロジェクト」で公開される。
世界最大級のサーバー運用会社であるグーグルのハードウエアに関する決定は業界内の幅広い企業から注目されている。6日の米株市場でラックスペース株は前日比6.6%高の23.65ドルで終了と、3月11日以来の大幅上昇となった。
グーグルは同社のデータセンター向けにARMホールディングスが設計したチップを評価するため、クアルコムとも協力している。インテルはデータセンターのサーバー用プロセッサー市場で99%余りのシェアを持つ。同プロセッサー部門は同社の利益の半分を占め、売上高の伸びに大きく貢献している。
原題:Google Taps IBM, Rackspace to Dent Intel’s Hold on Server Chips(抜粋)