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 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が、主会場の新国立競技場に隣接する神宮球場を、大会の準備施設として大会期間を含めて7カ月間の借用を希望していることについて、同球場を管理する明治神宮外苑は6日、朝日新聞社の取材に対して、組織委から要請を受けた事実を認めた。プロ野球・ヤクルトなど球場を利用している各団体と今後、協議していくことを明らかにした。

 同外苑によると、組織委から要請があったのは3月30日。その際、競技会場ではなく「付帯の施設」として借用を希望する説明はあったが、5月から11月と長期間にわたる理由についての説明はなかったという。

 翌31日に東京六大学野球連盟やヤクルトなど同球場を利用する主要団体には伝えた。同外苑の成瀬伸之総務部長は「主会場の隣接地にある施設として、何らかの協力をすることになるという認識はあった。組織委にも具体的な内容を一つ一つ確認しながら、各団体と話を進めていくことになる」と話した。