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 先月26日に開業した北海道新幹線が今月1日、青函トンネル内を走行中に緊急停止していたことがわかった。乗客約350人にけがはなかった。

 JR北海道によると、1日午後1時15分ごろ、新函館北斗(北海道北斗市)発東京行きの「はやぶさ22号」が、青函トンネル内の旧吉岡海底駅付近を走行中、運転士が計器で赤信号を確認し、非常ブレーキをかけた。すぐに青信号に変わったため、車両は数分後に発車。奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)に2分遅れで到着した。

 青函トンネルは全国の新幹線で唯一、新幹線と貨物列車が共用する区間。JR北によると、新幹線専用のレールと貨物専用のレールとの間に金属片が落ちていて、両方のレールに電気が伝わったため異常を感知して信号が赤に変わったとみられる。JR北は、公表の基準である「20分以上の遅れ」ではないとして発表していなかった。