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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.03
29
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19:05
Category : 未分類
 電気事業連合会は使いみちもないMOX燃料を今後も延々と作り続けると言っている。共同通信によると
電気事業連合会は29日、消費手段となるプルサーマル発電の実施計画について、原発16~18基で実施する計画を堅持するものの、東京電力福島第1原発事故などの影響で実現時期が未定である
http://blogos.com/article/169432/

とのこと。

 これはゴミ屋敷の主人が「MOX燃料はいつか使うから、ゴミではない」といいだすようなものだ。

 発電用の原発で生成されたプルトニウムは本来ゴミでしかない。実際に海外では一回の利用で廃棄保存している。

 日本の原子力セクターはそこで助平心を出し、再処理で核燃料を再生しようとした。「核燃料のカスにはプルトニウムや燃えきっていないウランがある、捨てるのはもったいない」というものだ。

 だが、現状では再処理は金を突っ込んだだけで何の価値も産んでいない。回収したプルトニウムを燃やせる専用の原子炉、もんじゅはあのザマでおわった。このため仕方がないので、普通の原子炉で燃やすプルサーマルを考えた。だが、それも手につけたところで肝腎の原発が大地震で全部コケた。

 結局は、多額の予算をかけてプルサーマル用のMOX燃料を作っただけで終わっている。自国での再処理工場もまともに作れない現状のため、大枚はたいて海外で委託加工した。そのために直接的に1000億円http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_power-denryoku20150221j-01-w490を使った。さらには専用の巡視船まで作らせた。しかし、プルサーマルを実施した原発の数と発電期間からすれば、おそらく投資額は回収できていない。

 プルサーマルの状況はこういったものであって、いまさら今後はない。

 だが、それをやめられず使いみちのないMOX燃料を作って保管しようとしている。これは全くゴミ屋敷の主人と変わるものではない。

 そもそも、原発そのものが無駄となっている。原発大好きな政権がアレだけ努力しても動かせているのは一ヶ所だけ。それもまた仮処分で止まる可能性もある。社会的に不安定な発電設備に人や金を突っ込んでも元がとれるものでもない。さらにテロ問題での対策コストやリスクも上がっている。通常の企業なら、経営上のお荷物で切り捨てる部門でしかない。

 その原発についても、電力会社は「この原発はいつか使う、ゴミじゃない」といっている。これもゴミ屋敷の主人とかわるものではない。 
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Comment

非公開コメント

No title

大好きな割にその使い方も理解していないのが現政権です。
電力会社も数ヶ月先のことだけ考えて長期的な視野が無い。天然ガス火力にせよ再生エネにせよ当の原発にせよ何をするにしても決断が遅い。

無能集団ですな。

日本で原子力に関わる連中は特権階級だからやりたい放題ですね、本当に

No title

まあゴミをゴミだと認めた瞬間に簿価の減損がやってくるからなあ