警察幹部、酒酔い状態で出席 対応会議に
【ブリュッセル八田浩輔】ベルギー警察は30日、ベルギー同時テロ直後に開かれた緊急会議に酒に酔った状態で現れたとして、ブリュッセルの地元警察幹部を規律違反で調査していることを明らかにした。ベルギー紙DHが同日報道し、当局が事実を認めた。
同紙によると、幹部はテロ現場の地下鉄マールベーク駅に隣接するブリュッセルのイクセル地区を管轄する警察署の所属。22日午前9時11分に駅で爆発が起きた直後に署の幹部を集めた緊急対策会議に遅れて現れた上、発言も支離滅裂だった。参加者が検査を促すと、呼気から1リットルあたり0.35ミリグラム以上のアルコールが検出された。日本の道路交通法では同0.15ミリグラム以上だと飲酒運転とみなされる。幹部はその後自宅に戻されたという。
平日の通勤時間帯を狙った地下鉄テロは、ブリュッセル国際空港での最初の爆発から約1時間後に起きた。会議前の幹部の行動は明らかになっていない。警察の広報担当者は地元テレビに、報道を大筋で認めた上で「あってはならないことが最悪の日に起きた」としている。