「流氷大回転」の珍現象
北海道・知床岬近くのオホーツク海で23日、流氷による巨大な渦が確認された。「流氷大回転」と呼ばれる珍しい現象で、流氷観測業務中の第1管区海上保安本部の航空機「おおわし」に同乗し、撮影した。
同日正午ごろ、知床岬の北約30キロの海上で、直径約30キロにわたって流氷の砕けた氷と板状の氷が混ざり、反時計回りの渦ができていた。
北海道大低温科学研究所の大島慶一郎教授(海洋物理学)は「知床付近では、沿岸の氷が解けて温かい水と冷たい水が接すると、密度差ができることで渦ができると考えられる」と話している。【本間浩昭】