「太鼓を叩くクマのおもちゃ」を改造したら、どこまで高速ビートを刻めるのか?
2016/3/18 18:15 ネタりか編集部
このクマのおもちゃを見たことがありますか?
電源を入れると、リズミカルに身体を揺らしながら太鼓を叩き、笛を吹くかわいらしいクマ。1988年に発売され、いまだに売れ続けているロングセラー商品です。
見た目も動きもとってもかわいいですね。
つい最近、僕の甥っ子が昔遊んでいたものを偶然見つけて懐かしく思い、新しい電池を入れて動かしてみたんです。
最後に動かしたのはけっこう前だしもう動かないかなと思っていたのですが、ちゃんと当時のまま軽快な動きで太鼓を叩いてくれました。
でもその時、僕は考えてしまったんです。
「これって、どこまで高速ビートを刻めるんだろう?」と。
というわけで、おもちゃ屋さんのミニ四駆コーナーに行き、一番すごいモーターを買ってきました。
ちなみに、このモーターは強力過ぎて公認のレースでは使用できない危険なヤツです。
それでは、まずはモーターを取り替えるためにクマを分解してゆきましょう。
え……?
中身こわっ。(※分解・改造は怪我をする危険もあるので自己責任で行なってください)
さらに分解すると、今度はカッコよくなりました。ふわふわしたボディとメカメカした頭部のアンバランスさが、いかにもSF映画に出てきそうな雰囲気を醸し出しています。
右側についている白いパーツで手前の空気ポンプを押すと笛の音が鳴ります。小さいながらに意外と複雑な構造になっていて、おもちゃの技術力すげーと感心してしまいました。
後頭部のところにモーターが入っていました。よく工作などで使う普通のやつですね。
このモーターを強力なヤツに替えていきます。
今回購入したモーターの適正電圧は2.4V-3.0V。単三電池が一つ1.5Vなので、ミニ四駆だと電池2本(3.0V)で適正に動く計算になります。
でも、今回はその2倍。電池4本(6.0V)で動かしてみます。
長時間の稼働は危険で、電池やモーターの寿命を短くしてしまいますが、高速ビートの刺激を追い求めるためには仕方のないことです。
モーターを無理やり固定して……
スイッチオン!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおお
ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ
まぁ速い。たしかに普通よりは速いけども。何かまだ足らない。刻み切れていない。
もっともっと速く。より速く。すげー速く。
誰にも追いつけない速さで、スピードの向こう側へ行きたい……。
というわけで、適正電圧の4倍になる12Vまで上げてみます!!
小型のおもちゃには似合わない電池8本を使う特別仕様です。
もしかしたら一瞬でモーターが壊れるかもしれません。
でも俺は見たいんだ!! クマの本気が!!!!
見せてくれお前の本気を!!!!!
ヴイイイイイイイイイイイイイイイイイイン
ヴウォオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ヴウォオオオオオオオオオオオオオオオオオ
めちゃくちゃカッコよくなったので、それっぽいBGMを入れて動画にしてみました。
こども用のおもちゃだと思っていたクマにもまだまだ凄いポテンシャルが秘められていました。これからもいろんなおもちゃをどんどん高速化させて、秘めたる力を開放させていこうと思います。
でも過度な改造はモーターが発熱して危険なのでほどほどに。
サンキュー、クマ。お前は最高のドラマーだよ。
(おわり)
マンスーン(Twitter:@mansooon)
「ハイエナズクラブ」(外部サイト)や「オモコロ」(外部サイト)で記事を書いています。理系大学出身をまったく生かせていない低い技術力で役に立たない電子工作をしたり、B級映画のVHSテープを収集したりしています。
投稿ありがとうございます。
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