更新日:2016年3月14日
お花見や歓送迎会のシーズン、「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。」の標語どおり運転する方は飲酒運転には十分注意していると思いますが、実は前日のお酒や二日酔いの状態でも酒気帯び運転とみなされることがあるのをご存知ですか。そんな不安なときやもしもの時に事前にとれる対策など、飲酒(酒気帯び)運転に関する情報をまとめました。
二日酔いでも飲酒運転(酒気帯び)になってしまう!?
お酒を飲んでから完全にお酒が抜けるまで個人差はあるものの、結論として「二日酔い」はお酒がまだ体内に含まれている状態です。仮眠や休憩をしてもお酒が抜けきってない状態で運転することは飲酒運転となり、もちろん罰則を受けます。
では具体的にどの程度の量を飲めば飲酒運転になるのか?どの程度、時間がたてば飲酒運転にならない状態なのかをしっかり知っておきましょう。
どの程度飲むと飲酒運転(酒気帯び運転)になる?
飲酒運転(酒気帯び運転)の罰則は「呼気中アルコール濃度0.15 mg以上」が基準となっていますが、わかりづらいので普段私たちが飲むお酒を基準に見てみましょう。また今回はお酒だけじゃなく栄養ドリンクや医薬品、さらには普段飲むソフトドリンクまでアルコールが入っているものとその分量を調べました。※体重55kg前後の方を基準
お酒の種類 | 1本(杯)当りアルコール量 | 飲酒運転になる本数 |
---|---|---|
ビール | 500ml | 1本 |
ワイン | 200ml | 1杯 |
日本酒 | 180ml | 1杯 |
焼酎※25度 | 100ml | 1杯 |
チューハイ | 350ml | 1杯 |
ユンケル | 0.64g/1瓶 | 35本 |
ソルマック | 0.68g/1瓶 | 30本 |
オロナミンC | 0.91g/1瓶 | 21本 |
ポカリスエット | 0.16g/1瓶 | 125本 |
コカ・コーラ | 0.02g/1瓶 | 1000本 |
お酒は一杯飲んでしまうと飲酒(酒気帯び)運転の基準に達することが多いです。よく言われるように栄養ドリンクや医薬品でも量によって基準値に達するだけではなく、私たちが普段飲むソフトドリンクにもアルコールが含まれているのは驚きです。それでは飲んでしまった場合アルコールが分解され基準値を下回るまでどの程度時間が必要かを見てみましょう。
お酒が抜けて飲酒運転にならなくなるまでの時間について
私たちの体の中にはアルコール分解機能が備わっているのでアルコールは徐々に分解されます。
アルコールを摂取した場合、分解にどのくらいの時間がかかるのでしょうか?
お酒の種類 | 1本(杯)当りアルコール量 | 飲酒運転になる本数 |
---|---|---|
ビール(度数5%) | 缶ビール1本(350mℓ) | 3〜4時間 |
日本酒 | 1合(180mℓ) | 3〜6時間 |
ウイスキー(度数50%) | シングル(30mℓ) | 2〜3時間 |
アルコール分解 処理時間
※体重によっても処理時間は異なりますが、60㎏の男性にて6gを一時間で分解すると言われています。
もちろん、数時間継続する飲み会となりますとアルコールが分解されるまで相当な時間が必要となり夜深くまで相当量のアルコールを摂取した場合など個人差にもよりますが、一夜明けてもアルコールの分解が間に合わずに罰則を科せられる可能性もあるのです。
気になる方は下記のアルコール残量計算サイトで万が一の事態に備えて利用してみましょう。
アルコール残量計算サイト:SUNTRY アルコール血中濃度を計算してみましょう
アルコール分解を早める手段とは?
では、通常アルコールの分解は上記の目安時間を早めたりすることはできないのでしょうか。すでにご存知のものから意外なものまでご紹介します。
ウコンを飲む
コンビニでも買えるウコンにはアルコールを分解させる成分が入っており、肝機能を促進させる効果があります。
水をたくさん飲む
一番手軽で効果が高いのは水をたくさん飲むことです。アルコールを体外に排出しアルコール残量を減らします。
牛乳
飲む前に牛乳で胃に膜をーこれは効果がないようですが飲酒後の牛乳は肝臓の働きを活発化させるようです。
寝ない
・・・意外にも寝てしまうとアルコールの分解は遅くなります。睡眠中は肝臓の活動も低下するため、アルコールの分解能力は起きているときとくれべ約半分程度になってしまいます。ただし居眠り運転には注意しましょう。
なお、自分ではお酒は抜けたと思っていても過信しないことです。
最近だとアプリでセルフチェックが可能なので、自分を信じず必ずアプリでチェックした上で行動をするようにしてください。
チェックアプリ
リンク:二日酔いチェッカー iOS版
リンク:AlcoDroid Alcohol Tracker Android版
飲酒検問を把握する
意外と知られていないですが警視庁は毎月取り締まりの強化地域や日程を好評しています。もちろん、取り締まりに関係なくルールを守ることが一番重要ですがお急ぎの際など避けて通るなどに利用することもできます。
外部リンク:警視庁公開交通取締り
酒気帯びとなってしまった事例
酒気帯び運転および飲酒運転がかかる事故が一昨年(2014年)だけでも4000件以上発生しており、飲酒と運転は事故やトラブルとも隣り合わせなのです。
【発生した事例】
・上司や同僚と居酒屋で飲酒後、車内で6時間仮眠し運転を再開により酒気帯び運転にて検挙。
・会合で飲酒ご、4時間仮眠。翌朝出勤時にガードレールに衝突する単独事故を起こす。
・朝方まで飲み風呂で汗を出しすぐに運転をし、交差点で人身事故を起こす。
本当に取り返しのつかないことが残ってしまうのです。
もし酒気帯び運転違反を起こしてしまった時には重い罰則が・・・
飲酒運転および酒気帯び運転は取り締まりが年々厳しくなっています。
人生も左右してしまう飲酒および酒気帯び運転ですが、このような事態にならないためクルマを乗る予定がある際には「お酒を飲まない」ように、どうしてもお酒を呑まなければならない際は上記記載のアルコール残量を目安計算していただき、完全にアルコールが抜けた状態での運転を心がけしましょう。