この季節になるとさ。鼻がむずむずしたりね。目がかゆいなって感じる時がある。
もうね、花粉症なんじゃないの? って言われた日にはさ。そうとも~♪と答えた方がいいのかもしれない。
でもね、自分は花粉症だって認めたくないんだよ。昔、ニートの人がね、テレビのインタビューでさ
「働いたら負けだと思っている」
みたいなことを言っていたんだけどね。自分は
「花粉症だと認めたら負けだと思っている」
と言いたい。だからさ、花粉症の薬は飲まないしね。目や鼻がむずがゆくてもさ。これは花粉症じゃないんだ。
何か天変地異の地球の異変を感じ取っているだけなんだと思うことにしているんだ。勝手に思う分には無料だしね。
そういうのもあって自分は花粉症だと認めてはいないんだけどさ。試しに花粉症の薬を飲んだことがあるんだよ。
そしたらね、眠くなったんだ。今すぐ布団にくるまって眠りたい衝動が襲ってきたんだよ。
どうやら薬の中に眠くなる成分が入っているみたい。眠くなるのは嫌だな。だったら自分は元々、花粉症じゃない設定でね。
これから先、生きていくのもいいかなと思ったんだ。病は気からじゃないけどさ。目や鼻に違和感があることもたしか。
それでも花粉症を認めたくない。どうしても認めたくないんだよ。自分は勝ち負けとかこだわらないタイプなんだけどね。
どうしても花粉症だけは認めたくないんだよ。何なんだろうね、このこだわりはさ。自分でもどうかしているかもしれないけどね。
ここだけはゆずれないこだわりってあるんだよ。例えば一蘭のラーメン屋でからしを入れないで注文するとかさ。
すき家のチーズ牛丼でタバスコを絶対にかけないとかね。寿司はサビ抜きにするとかさ。そういうこだわりを持っているみたい。
こだわりというか味の好みなんだけどさ。あとは何だろう。自分はうさぎを放し飼いにしているけどね。
ペットとしては見ていないんだよ。ユーリオ家の家族の一員として見ているんだ。うさぎは自分のことをさ。
親だと思っているみたい。自分にだけ対応が違う時があるんだよ。何かね、特別なまなざしの表情でこっちを見ている時があるんだ。
じーとこちらを見ている時があるんだよ。だけどうさぎが好きな食べ物を自分が持っているとさ。
うさぎが物凄いスピードでやってきてね。手から食べ物をぶんどっていくんだよ。
もうね、食べ物が絡むと人間でも動物でも変わるよねって思った。認めたくないもの。ゆずれないものってあるよねって話でした。