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ギリシャ側国境で難民が越境図り混乱広がる
3月15日 7時34分

難民たちの通過を制限するため国境を封鎖している旧ユーゴスラビアのマケドニアに、ギリシャ側で足止めされている難民たちの一部が濁流の川を渡るなどして越境しようとしましたが、3人が遺体で見つかるなど混乱が広がっています。
ヨーロッパ北部を目指す難民たちの移動ルートになっているバルカン半島の国々は難民たちの通過を制限し、このうちマケドニアが南側の国境を封鎖したことからギリシャの国境付近では、およそ1万2000人が足止めされています。
こうしたなか、14日、数百人の難民たちが国境の検問所やフェンスをう回して国境を越えられる場所を探して移動を始め、ギリシャの警察などによりますと一部は川を渡って、およそ10キロ先でマケドニア側に入ったということです。
現場は連日の雨で川の流れが速く、マケドニア内務省によりますと男女3人の遺体が川の近くで見つかり、濁流にのまれたものとみられています。また、マケドニアに入りこんだ難民たちは不法入国の疑いで警察や軍の兵士に拘束されたほか、ギリシャ側でも警察に連れ戻されたということです。
ヨーロッパへの玄関口になっているギリシャでは、島々を含めておよそ4万5000人の難民たちが足止めされた状態で、難民たちの間からは不安や不満の声が広がっています。

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