銀河英雄伝説には、本編110話のほかに外伝があります。
この曲はヤン・ウェンリーが主人公の「螺旋迷宮」の主題歌で、
ボーカルはAkemiさんが担当しています。
銀英主題歌を歌う女性は、
いずれも美声でうらやましいですよね。
実は、銀英伝の外伝は「螺旋迷宮」しか観ていないんですよ。
私はキルヒアイスのファンなので、
彼が活躍する話を観たかったんですが、
娘にDVDのレンタルを頼んだら、
ヤンのファンなので「螺旋迷宮」を借りてきました。
TSUTAYAは自宅から近いので、
今度は自分で借りてこようと思いました。
ちなみに「螺旋迷宮」は、スパイラルラビリンスと読みます。
なかなか素敵なネーミングですよね。
では、あらすじを簡単に紹介します。
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(ヤン・ウェンリー)
宇宙暦788年。
自由惑星同盟と銀河帝国との戦闘は大規模なものにはならなかった。
しかし、帝国軍は撤退中の同盟軍に襲い掛かり、
慌てた司令官は、近くの惑星エル・ファシルに逃げ込む。
帝国軍はエル・ファシルを包囲するが、司令官はヤン・ウェンリー中尉に、
民間人の脱出計画を丸投げして、自らは脱出してしまう。
あまりの出来事に市民たちには不安が広がるが、
ヤンは司令部の要員をおとりに使って、
300万人の市民を犠牲にすることなく脱出に成功した。
その功績でヤンは少佐に昇進するが、
同盟軍の幹部たちは「市民を見捨てた」ことをひた隠しにするため、
ヤンをことさら英雄扱いするのだった。
そんななか。
ヤンは士官学校時代の先輩であるキャゼルヌに呼び出される。
彼の用件は不思議なものだった。
「43年前の第二次ティアマト会戦で戦死したブルース・アッシュビー提督は、
実は何者かによる謀殺だった」という投書が頻繁に届くので、
それを調査してほしいというのだ。
(ブルース・アッシュビー)
ヤンは乗り気ではなかったが、
キャゼルヌの頼みを断りきれず、じぶしぶ承知する。
そしてアッシュビーの伝記を読みすすめるうちに、
彼が傑出した才能の持ち主であることを知るが、
アッシュビーとともに戦った幕僚たちも優秀であることに気づく。
「730年マフィア」と呼ばれる彼らは、同じ士官学校の仲間だった。
だが、7人のうち6人はすでにこの世になく、
ただひとり生き残っていたのは、ローザス提督だけだった。
ヤンは彼に会って、
アッシュビーがどのような人物であったのかを聞き出そうとする。
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「螺旋迷宮」は全体的にミステリ仕立ての作品で、
同盟軍のかつての英雄である、
ブルース・アッシュビーの死の真相を探る物語です。
銀英伝の華々しい戦いが好きな人には、物足りないかも知れませんが、
ヤンのファンや同盟軍がごひいきの人、
残酷描写が苦手な人にはとっつきやすいと思います。
ヤンの声優さんは本編では富山敬さんでしたが、
残念なことにお亡くなりになってしまわれたので、
「螺旋迷宮」では郷田ほづみさんに変わっています。
ちなみに、アッシュビーの声優さんは、
有能で俺様なキャラをみごとに演じておられます。
アッシュビーの旗艦は「ハード・ラック」というんですが、
これ、不運という意味なんですよ。
ティアマト会戦でまさかの戦死をするからなんでしょうか。
余談ですが、風間杜夫さんは、
古畑任三郎の「間違えられた男」という回で、
やることなすこと裏目に出る犯人をやっていましたね。
「螺旋迷宮」は結末も意外で面白いです。
銀英伝のファンはもちろんですが、
知らない人にも自信をもっておすすめできる作品ですよ。