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化学工場で膀胱がん 全国調査で新たに3人の発症判明
3月4日 21時20分

福井県の化学工場で従業員が相次いで膀胱がんを発症した問題を受けて、厚生労働省が同じ化学物質を扱う全国の事業所を調査した結果、新たに3人が発症していたことが分かりました。厚生労働省は、福井のケースと比べて業務との関係は薄いとみています。
厚生労働省は、発がん性があるとみられる化学物質のオルト-トルイジンを扱う福井県の化学工場で作業員など5人が相次いで膀胱がんを発症した問題を受けて、同じ化学物質などを扱う全国の68の事業所を調査しました。
ことし1月の中間報告では4つの事業所で6人が膀胱がんを発症していたと公表しましたが、健康診断を実施するなどしてさらに詳しく調べた結果、新たに3つの事業所で3人が発症していたことが分かりました。
厚生労働省によりますと、このうち1人はすでに別の物質が原因で労災と認められていて、残りの2人は化学物質が密閉された環境で作業をしていたことなどから福井のケースと比べて業務との関係は薄いとみられるということです。
一方、福井の化学工場では、5人に加えて新たにもう1人が膀胱がんを発症していたことが分かりました。
厚生労働省は、原因を調べるとともに、すでに労災申請をしている5人について、医師など専門家の検討会を設けて労災に当たるか判断することにしています。

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