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【政治】練馬区長「差別はしないが、区別はする」 区民集会での発言に疑問の声「区長は全員と話さなければいけないのではない。差別はしないが、区別はする」。東京都練馬区の前川燿男(あきお)区長(70)が、区民との集いでこんな発言をしたことに、会場にいた人から「都合の悪い意見には耳を貸さないのか」と疑問の声が上がっている。 (石原真樹) 発言があったのは、一月二十六日夜に石神井公園区民交流センターで区が開いた「区長とともに練馬の未来を語る会」。質疑応答で、女性の区民が「区に対する反対意見も聞いてほしい」と訴えたのに対し、前川氏は冒頭の発言をした後、「私を真摯(しんし)に支援してくれる人と、練馬区を発展させたい」などと答えた。 女性は、東京外郭環状道路・練馬−世田谷区間の建設計画に反対する住民団体のメンバー。練馬区が関越自動車道高架下で進める高齢者センターの建設計画を「地域が分断され、高架のコンクリート片が落下する危険がある」と反対する住民運動にも参加してきた。 女性は「(二〇一四年四月の)区長選で街頭演説していた前川氏に『当選したら区に都合の悪い意見も聞いてほしい』と頼み、承諾してくれた」と主張する。だが、昨年一月に開かれた区主催の集会終了後、前川氏に直接話し掛けると、「あなたがどういう人か分かったから会わない」と言われたという。 「語る会」に区民の一人として参加した暉峻淑子(てるおかいつこ)・埼玉大学名誉教授(88)は「区長は憲法一五条が『全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない』と定める公務員であり、気に入った人とだけ政治をすることは許されない」と前川氏を批判する。 高架下の高齢者センター建設計画に反対している区在住の大六野(だいろくの)寿子さん(67)は「計画の住民説明会でも区側が一方的に説明し、住民の意見は聞き置いておしまい。終了後に区職員に『あなたたちはどうせ反対なんでしょう』と言われたこともある」と区の姿勢に憤る。本紙が区広聴広報課を通じて前川氏のコメントを求めたところ、同課が「区別とは違いを認めることであり、住民の取捨選択ではない。区長は差別はしないと申しており、そのどこが問題なのか分からない。この女性の意見は広聴の窓口で聞いている。当日のやりとりでは、これ以上会わないことをお話ししただけ」と回答した。 前川氏は元東京都職員で、知事本局長などを経て一四年四月に区長に当選。一期目。 (東京新聞) PR情報
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