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おさんぽみるく

帰ったらちゃんと手を洗う

リーマン・ショック後、62社の面接に落ちた俺が就活のアドバイスをしてやる

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毎年のことだがインターネットの世界は就活系の記事に湧いている。たまにそういう記事を読むと、どうにも就活生の不安を煽って楽しもうとするやつらが見え隠れするので、就活をそう遠くない昔に経験した身として、今は事情が違うところもあるんだろうけど、分かる限りいくつか就活生へのアドバイスをしたい。

<筆者について> www.blog.milkwalkee.net

あなたが就活でやる必要がないこと

合同説明会

就活のキックオフにこぞって皆参加登録を済ませて、コミケに行くがごとくワイワイと参加するアレ。実際会場内はすし詰め状態で、各会社のプレゼン時間は数十分といった短い時間しか与えられておらず、簡単な事業案内とか企業理念とかを黙って行くだけのイベント。正直言って、それなりに大きい会社であればWEBを見ればだいたい書いてある内容で、時間の無駄。ただし合同説明会で人を集めるような会社とはどういうものかを感じ取るには良いかもしれない。

就活セミナー

無駄オブザ無駄。それらしいテクニックのようなことをを吹き込まれるソレ、大体ちょっと調べて出てくるようなことを受け売りで聞かされる。ここらへんから皆と同じような考えを叩きこまれ個性を完全に潰されたりしてダメになる奴が出てくる。ノックの回数とか椅子の横に立つタイミングとかバカらしいこと考えてる暇があったら、きちんと相手の会社のことをよく調べる。その会社について書かれた本やネット記事があるなら読み、素直にその会社が魅力的だと思うポイントをまとめておいたほうがマシ。

先輩へアドバイスを求めること

名前を聞いたこともない先輩にコーヒー代を払って、自分と友人の経験にだけ基づいた偏った体験談を聞かされたりするヤツ。業種も違えば年度で就活の流行なんて全く違うと言ってもいいし、当然その先輩とあなたの好感度によっては言い出し方は異なるだろう。大変残念なことに日本の労働者のほとんどは「よく分からないまま就活を始め、なんか上手く会社に内定をもらった人達」だ。御徒町の立ち飲み屋にいるオッサンにアドバイスを聞いたほうが全然マシ。それにつけても文章力のある先輩にESの添削をしてもらうのは良いだろう。

資格を取ること

言うならば普通自動車免許を持ってるくらいで十分。営業職まで含めると車が運転できるできないが新卒社会人の分水嶺にはなると考えている。そして金融・経理に務めるならFP3級や日商簿記くらいもっていれば印象は良いだろう。あえて役に立つとすればTOEICだが実際はネイティブレベルと言われる800点くらいは必要で、就活シーズンにあわてて小手先の資格を取るような時間があるなら「いまやれること」に没頭したほうが、就活で話せるネタが出来て良いはず。

数日間のインターン経験

周りがどうであれ「インターン行かなきゃ」って焦る必要は全くナシ。数日間のインターンなんて面接で自信を持って話せる経験のうちに入らないし、わざわざ「インターンに行ったことある?」と面接で聞かれることもなし。ただしベンチャーを含めスタートアップ系のIT企業なんかは、グループ会社のインターン生の中から採用することもある。全員が全員インターンを受けて気付きがあるとか、将来に向けてのビジョンが明確になったりとかいう訳でもないので別に無理に受ける必要はない。

就活対策本などを読むこと

就活対策本を読むことで自信がつくなら良いが、大体は「本を読んだ」という自己満足で終わるはず。ノックの回数とか椅子の横に立つタイミング、ネクタイの結び方とかバカらしいこと考えてる暇があったら、きちんと相手の会社のことをよく調べて面接に挑んだほうが数倍印象は良いだろう。「頑張ったことはサークルの副代表として…」「自分の長所はコミュニケーションを円滑に…」と同じようなことを言ってる場合ではない。また服装などに論じた記事や本も多いが、人事がまともな企業ならそんなことは採用の可否に関係ないだろう。ただしシワの付いたスーツで会社に伺わないとか、寝ぐせを直していないとか、見た目の部分として「自助努力」を含めるところがあるし「仕事をする上でも容姿が良いことは何事もプラス」なので「やれるところはちゃんとやる」を実践したほうが無難だろう。

内定力2017 ?就活生が知っておきたい企業の「採用基準」?

内定力2017 ?就活生が知っておきたい企業の「採用基準」?

少なくともこのような本はあなた達が読むために書かれてはいない。

あなた達就活生がこの先生きのこるには

どんな会社であれ面接官ごとでタイプは全く違い、性格も違うのであなたとのマッチングも全く違う。また会社にいる人事は「リスクの少なそうなTHE就活優等生」を採りたがり、借り出されてきた社員は「部署にいたら面白そうな人」なんかを採りたがったりしてめちゃくちゃになる。同じように面接にのぞみ、同じことを話しても面接官によって捉え方が全く違うのだ。そのマッチングが上手くいかなければ延々と就活を続けることもありうるだろう。

正直言って面接はある程度コミュニケーション能力勝負なところがある。愛想が良く、話術で楽しませられ、多少のウソも脚色したりして盛る感じの人は肌感覚として上手く言っている人が多かった(ウソをつけと言っているわけではないが)結局「面接官が何を言ったら喜んでくれるか」などを瞬時に直感的に判断でき、気の利いた返答をすることが好印象なのだ。だから就活に関して、正規のルートは何処にも存在しないし、誰にでも通じる絶対的なアドバイスなんてほぼ存在しないのだから。どれだけ仕事ができるポテンシャルを持っていても、面接官がそれを見抜けるとは限らない。言ってしまえば、就活は茶番だ。いつの時代もお調子者で表面的な部分でばかり学生が判断されてしまうのは仕方ない。だがしかし自分が逆の立場ならそうしてしまうことは容易に想像できるだろう。

即日内定イベント MeetsCompany

ベストマッチな企業との出会いがある就活は新しいフィールドへ【キミスカ】

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就職活動では根源的な熱い想いを固め、言語化せよ

飛び抜けて能力が高い一部の意識高い層以外は、光る原石のような能力を持っていたとしても、自分の考える想いを腹落ちさせて、言語化できているケースは少ないように感じる。本質的に世の中に提供したい価値はなにか。世界をどう変えたいか。どういうムーブメントを世の中に起こしたいか。それらを具体的に言語化することが、一番はじめにやるべきことである。このとき、根源的な熱い想いに固執すべきであって、就職内定そのものに固執すべきではない。内定そのものに固執してしまっては、いざ思考を分離するときの足かせになる。

あなたは内定を得ることがゴールだったのだろうか。それは違うはずだ。最終的なゴールは、入社することではなく熱い想いを実現することのはずだ。就職活動はその手段でしかない。いつも企業にとっては採用者の能力なんてある一定水準を超えてさえいれば割とどうでもいい。それ以上に重視されるのが「その会社でその人はうまくやっていけるのか」という要素だ。就活で苦戦しても、自分に自信を失ってはいけない。大手上場企業で仕事がデキることより人間としてもっと価値のあることがある。

ただ、このブログの記事にブックマークをつける就活生、このような就活対策を読むのはもうやめたほうが良い。 自分の頭で考え、自分なりの方法を生み出せる人が今の茶番就活でも間違いなく最強だからだ。頑張れ

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