こんにちは。
就職活動の時期になると、リクルートスーツを着た学生さんたちが企業説明会や面接へ向かう姿をよく見かけるようになります。
そんな初々しい就活生を見ると、自分にもあんな時期があったなと思うと同時に、きっといろんな悩みや不安でいっぱいだろうなと感じています。
例えば
- 就活がなかなかうまくいかなくて将来が心配だ。
- 面接やグループディスカッションが不安、または苦手だ。
- すでに内定をもらっている人が周りにいて焦っている。
- 最終面接までいけない、あるいはなかなか内定がもらえない。
- 必死で頑張ったはずなのにお祈りメールがきて落ち込んでいる。
- 落ちる理由がわからない。
- 就活もうやだ。
そんな悩みを抱えていると思います。
僕も就活生だったので同じような思いをしてきました。
そこで今回は
就活がうまくいかない、あるいは就活が不安な人たちのために
僕が経験して学んだ、あるいは心がけていた、内定を取るために必要な考え方やテクニックをシェアしたいと思います。
目次
就活はセールスに似ている
僕は就活時期、遊び過ぎていたせいで単位が足りず、就活よりも卒業のための単位取得に全力を注いでいました。
そのため、他の人に比べて全然就活ができませんでした。しかも就職氷河期だったので、求人自体が少なくて非常に辛かったことを覚えています。
それでも就活戦歴としては6社受験中、2社内定といった結果で、おかげさまで無事サラリーマンになれました。
ちなみに僕の仕事はセールスマンです。日々お客様に自社の取り扱う製品やサービスを紹介し、買っていただいています。自分の性に合っているのでなかなか楽しいです。
また、セールスの仕事以外にも就活生の相談や書類選考に携わったり、新入社員の研修担当をやらせてもらったりと、何かと学生に近い目線で仕事をさせてもらう機会が多々ありました。
そんなある時
就活はセールスと似ていることに気づきました。
セールスでは
- アプローチ
- プレゼン・デモンストレーション・見積提出・交渉
- 成約(契約)
といったアクションを起こします。
(本当はもっと細くフェーズ(段階)が分かれています。)
これを就活に置き換えると
- 書類選考(履歴書やエントリーシート)
- 面接・集団面接・グループディスカッション
- 内定
だいたいこんな感じになります。
結局のところ、就活とは
「自分という商品を、志望する企業に売り込み、買ってもらう」
ということです。
今思えば僕は就活中、その売り込むということの大切さになんとなく気づいたおかげで内定を勝ち取ることができたんだと思います。
かっこ良く言えばセルフブランディングというやつです。
早々に内定をもらっている人を見ているとわかるかもしれませんが、セルフブランディングがうまくできている、あるいは意識せずとも自然にできている人が大半ではないでしょうか。
「そんなのやったことがない」「自分を売り込む自身がない」と感じる方も多いと思います。でも、幾つかのポイントを押さえ、心がけるだけで、次の段階に進む確率はグッと上がります。
エントリーシートや履歴書で自分を売り込む
まず、一番初めにつまずくのがエントリーシートや履歴書です。
ここで志望者の大半の人が足切りされ、多くの人が涙を飲みます。
エントリーシートや履歴書で聞かれる主な設問としては
- 自己PR
- 志望動機
- 自分の経験に基づいた成功または失敗体験
- キャリアプラン
といったものがあります。
ここでは
自分がどのような人なのか、なぜその企業に行きたいのか、どのようなメリットがあるのか、どのような経験があってどう活かせるのか、今後将来的に自分がどうなっていくのかを具体的に、分かりやすく、文章で説明する。
といったアプローチを行います。
ESや履歴書を書く時に抑えておくべき大切なポイントとしては
- 企業の理念、求めている人材に合った文章になっているかどうか
- 相手が読んで理解できる、あるいは読みやすい文章になっているかどうか
- 数字や事例を用いており、具体的かどうか
- 書きたい内容や文章が短く、言いたいことを端的に述べられているかどうか
- 文脈や語句に誤りがないか
主にこの5点です。
ここで大事なポイントは
とにかく読み手がどう思うかを考えて書くということです。
会社や部署が求めている、あるいは興味を持ちそうな人物に魅せるような文章を心がけて下さい。
書類で落ちるケースとしては、自分が書きたいことだけを書いてしまい、読み手の思考や設問の内容を捉えきれていない場合が多いです。
誤字脱字も悪い印象を与えるので気をつけて下さい。
また
文章が苦手な方は、例えば自己PRの場合
- 結論(私は長所は〇〇です。)
- 理由あるいは結論に至るまでの過程や経験(なぜなら、具体的には〜)
- 結果(そのため、その結果△△です。)
の3段落構成を心がけましょう。
基本的には結論先行型です。というのも人事担当者は数多くのESや履歴書をゆっくり読んでいる暇はありません。ですので、一文で相手に興味を持たせるために、結論を先に書く必要があります。
また、ここで書いた内容が今後の面接などにおいて、あなたのセールスポイントやアピールポイントの軸になると考えておいてください。
グループディスカッションでは他の就活生と仲良くなる
頑張って書いた書類が通過すると、多くの場合、集団面接あるいは個人面接に進みますが、企業によってはグループディスカッションという段階に進む場合があります。
さてここで1つ、ぜひやってほしいことがあります。
グループディスカッションでは「仲間」を見つけましょう。
具体的には
待ち時間などで他の就活生に声をかけ、仲良くなってみましょう。
自分も含めて周りの人はみんな不安な気持ちでいっぱいですよね。
そんな時に「一緒に頑張りましょうね」と声をかけてもらったらどう感じますか?
なんとなくホッとしませんか?
しかも、会話が弾んで、出身が同じだったり、学校が同じだったってことがわかったら、なおさら嬉しいですよね。
緊張もほぐれるはずです。
グループディスカッションで多くの企業が見ているのは、まとめ役だとかタイムキーパーだとかの役割や実力ではありません。
コミュニケーション能力やその人の素質、印象です。
一緒に受ける人と少し仲良くなっているだけで「知っている人がいる、仲間がいる」という気持ちが自分や他人に安心感を与え、雰囲気も良くなり、ディスカッション時の会話がスムーズになります。自分の緊張感も減り、本来の実力や持ち味を引き出すことができます。
少しの勇気でできることなので試してみてください。
ちなみに「自分以外みんな敵」という考えはやめましょう。
誰かを敵視したり貶めようという気持ちや言動は必ず裏目に出ます。
なぜなら、面接官はそういったことを見抜く、人間観察のプロだからです。
他者がどうであるかよりも、自分がどう乗り切るかです。
面接は印象が9割、話す内容が1割
さて、書類選考もグループディスカッションも突破したらいよいよ面接です。
集団面接や個人面接などいろいろな形態があります。
多いところでは4次面接ぐらいまであります。正直、面接が一番の鬼門であり、皆さんを悩ませることと思います。
ちなみに面接のテクニックは
こちらの記事に詳しく書いていますので読んでみてください。
結論から言うと、面接官は話す内容よりもあなたの印象を重視しています。
数字で表すなら
印象:話す内容=9:1
です。
ほとんど印象で決まります。
この人と一緒に働けるか?
どんな人柄なのか?
うちの会社にあっているのか?
面接官はそういったことを考えながら、あなたの人となりを見ています。
2次面接以降ともなると、将来的に自分の先輩や上司になる方が面接官を務める場合が多いです。
最終面接だと経営層なので尚更印象が大切になります。
その方たちが持ったあなたの印象が合否に直結します。
そのため
入退出時の礼、話す時のスピード、落ち着いた動作に気をつけましょう。
もちろんマナーや服装も大事です。
緊張してうまく話せなくても落ち込む必要はありません。きちんと相手に良い印象を与えることが大切です。
とはいえ、自分が話す内容を蔑ろにするわけにもいきません。
- 提出した書類(ESや履歴書)の内容は必ず覚えておく。
- 自分が言いたいことだけを押し付けない。
- 面接官の質問の意図に沿った回答を行う。
といったところは注意しておきましょう。
面接官は基本的にESや履歴書に沿って質問を投げかけてきます。
あなたのセールスポイントやアピールポイントは理解しておきましょう。
まとめ
長々と書かせていただきましたが
まとめると
- エントリーシートは読み手のことを考えて書く。
- グループディスカッションは仲間を作って臨む。
- 面接はとにかく良い印象を与えることに努める。
まずはこの3つを心がけましょう。
是非、皆さんが納得する就職活動になるように応援しています。
読んでいただいてありがとうございました。