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シリアで連続テロ155人が犠牲に ISが犯行声明
2月22日 19時03分

シリアで連続テロ155人が犠牲に ISが犯行声明
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内戦が続くシリアで、爆弾テロが相次ぎ、犠牲者の数はこれまでに合わせて155人に上り、いずれも、過激派組織IS=イスラミックステートが、犯行を認める声明を出しました。
シリアでは21日、首都ダマスカス近郊にあるイスラム教シーア派の重要な巡礼地がある地区で車が爆発し、さらに、集まってきた人たちを狙ったとみられる自爆テロが2回あり、合わせて96人が死亡しました。また、中部の都市ホムスのアサド政権を支持する住民が多く住む地区で、大量の爆弾が積まれた車2台が爆発し、59人が死亡しました。
いずれの爆発についても、過激派組織ISがインターネット上に犯行を認める声明を出し、ISが敵視するシーア派などを狙ったとしています。シリアの国営通信によりますと、ハルキ首相は、一連の爆弾テロについて、「テロ組織が戦闘での劣勢を取り返そうとしている」としてISを非難しました。
ISは、アメリカが主導する有志連合に加えて、ロシアも空爆に乗り出して以降支配地域を減らしていますが、今回の爆弾テロによって、大規模なテロを実行する能力があることを誇示するねらいがあるとみられています。
シリアでは、国際社会が一致してISと立ち向かうため内戦の終結を目指した和平協議が今月中断し、アサド政権と反政府勢力の間で戦闘が停止する見通しも立っていません。そうしたなか、ISが劣勢を挽回しようと活動を活発化させるのではないかと懸念されています。

国連特使 テロを厳しく非難

内戦が続くシリアで、爆弾テロが相次ぎ多くの市民が死亡したことについて、内戦の終結を目指して和平協議を仲介している国連のデミストラ特使は、テロを厳しく非難する声明を発表しました。この中で、「子どもを含めて100人以上の犠牲者やけが人が出ている」としたうえで、過激派組織IS=イスラミックステートが犯行を認めていると指摘しています。
和平協議を巡っては、戦闘の停止の見通しが立たず協議が中断していて、デミストラ特使は、予定していた今月25日の協議の再開は難しいという認識を示しています。

IS シリアでは依然として大きな脅威

さまざまな勢力が入り乱れ戦闘が続くシリアでは、過激派組織IS=イスラミックステートが依然として大きな脅威となっています。
アメリカが主導する有志連合は、ISが国際社会の大きな脅威となっているとして空爆を続け、現地でISと戦っている反政府勢力などの支援を続けています。一方、アサド政権の政府軍はロシアの空爆の支援を受け、ISよりもむしろ反政府勢力への攻勢を強めていて、対ISの軍事作戦が一枚岩とはなっていません。このため、ISの勢力は依然として衰えておらず、反政府勢力から一部の支配地域を奪ったり、今回のようにシリア政府などの支配地域で大規模なテロを行ったりしているとみられています。
また、有志連合の空爆などでISの戦闘員が死亡している一方で、外国からシリアに流入する戦闘員の数も増え続けているとみられていて、ISの脅威は依然として続いているのが実態です。

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