- 作者: 雨宮まみ,湯山玲子,能町みね子,小島慶子,峰なゆか,おかざき真里
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2012/11/05
- メディア: 単行本
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こじらせ女子の名付け親として知られるAVライターの雨宮まみさんが、峰なゆかさんや能町みね子さんといったサブカル界隈の文化系女子達との対談集「だって、女子だもん!!」を読みました。
その中で、元ピアの編集者であり、現在は10冊以上も書籍を上梓している作家、湯山玲子さんとの対談が非常に興味深い内容だったので、引用しながら綴ります。
目次
湯山玲子「人間は暇だと思い悩む」
雨宮:私は人の視線を人並み以上に気をする方だと思うんですけど、それは私だけじゃなくて、多くの女性が感じてることだと思うんですよ。(中略)
湯山:なんでそういうことに悩むかっていうと、暇なんですよ。
雨宮:暇だから思い悩むんですね…。
人の視線を気にしてしまう人は、女性に限らず多い悩みですよね。しかし、そんな悩みに対して湯山玲子さんは、暇だから思い悩むのだと断言します。
このことは、先日このブログで共有した村上春樹さんと堀江貴文さんの嫌なことへの対処法と一緒で驚きました。
堀江:忙しくする。これ一番いい。家に帰ったらバタンキュー!
村上:とにかく自分を忙しくして、手と頭を休みなく動かしていることです。何かやることはあるはずですよ。
多くの著名人が言うと通り、やはり暇だから色々と人は考えてしまうんですね。
人間はネガティブ思考の生き物
湯山:暇は、良くないですよ。実際人間ってね、根本的にはまったくポジティブではない。普通にしてると、悪い方ばっかり考える生き物ですからさ。
雨宮:本質的にネガティブなんですね。
そして、人は根本的にはポジティブではない、ネガティブであるといいます。これは生物学的にもよく聞く話ですよね。
文明が発達した現代社会と違い、昔は生き残るために、危険を察知する能力が高い必要があり、その最新版である僕たち子孫は、ネガティブな事柄への感度が非常に発達しているという説です。
しかし、その進化したネガティブな事柄への感度は、現代社会ではストレスを抱えることとなり、むしろ生きづらさを抱える原因に、皮肉にもなっています。
余りの変化の速さに、人間の進化が追い付いていないんですね。私たちはいま歴史的にすごい時代を生きているのだなあと、感慨深い気持ちになります。
生活習慣で一番大事にしなきゃいけないこと「ネガ転」にならない
湯山:生活習慣やライフスタイルって、いろんなものがあるけど、何を一番大事にしなきゃいけないかっていうと、ネガティブなほうに転ぶ「ネガ転」にならないようにすること。
だんだん体力も衰えてくると、体の調子からも「ネガ転」になってくるから。そうならないようにいかに自分が熱中できたり、わくわくすることを集めたり、身体を動かしたり、それを強化していくようなライフスタイルを構築するかの方が先決。
ネガティブにならないようにすること。これを生活習慣やライフスタイルの最優先事項にと、1960年生まれの湯山玲子さんが言うことに、なんだか説得力を感じます。また、体力の衰えによる体の不調からネガティブになる、というのも。
そのためには、さっきの話にも繋がる通り、余計なことを考えないくらい自分が熱中できてわくわくすること、楽しいことにのめり込む生活習慣を構築するのが重要なんですね。堀江貴文さんと村上春樹さんが仰っていることとホント同じです。
自分は何が楽しいのか、答えは自分の中にしかない。
雨宮:自分にとって楽しいことをどんどん自分に与えて、ネガティブになるのを防ぐんですね。(中略)
湯山:自分は何が楽しいのか、答えは自分の中にしかないんだから、それを自分で見つけなきゃダメ。ここが重要で、ここで「人並な女の幸せ」という外部の尺度が入った瞬間に、せっかくの自分なりの回答は霧散する。何がいいかわからなければ、とりあえず海外旅行に行けばいいですよ。
自分が何が楽しいと感じるのか、答えは自分の中にしかないというのは、自身の経験からも頷けますね。世間の目とか、世間体とか気にしたらダメですよね。
自分にとって楽しいことを見つける方法も、湯山玲子さんは具体的に海外旅行に行けばいいと、親切にも提示してくれています。海外旅行に行くと、刺激が貰えたり、また普段とは違う日常を経験することができるので、お金と時間がある人は一つの方法としていいですね。
まとめ
人は生来ネガティブに考えてしまう生き物なので、ネガティブ思考に転ぶことがないように、手と頭を休みなく動かして、暇にならないよう忙しくすることがいいのですね。
特に、自分が楽しいと思うもの、わくわくしたり、寝食忘れて熱中できるようなことで暇にならないように忙しくすることが、人が幸せに生きていくためには大切なんだなあと学びました。
ネガ転にならないくらい、自分が熱中できるようなことを見つけることが、幸福な人生の秘訣なんでしょうね♪
登りたい山を決める事。これで人生の半分が決まる。
— 孫正義 (@masason) 2010, 1月 12